愛犬が歯肉炎になるとどうなる?原因・症状・予防法を解説
2026.07.25
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愛犬の歯肉炎は、症状や原因を知ることで早めのケアにつなげやすくなります。放置すると食事や日常生活に影響が出るため、対処と予防の理解が重要です。
本記事は、わんちゃんの歯肉炎の症状や原因、見つかったときの対処方法、デンタルケアの取り入れ方まで解説します。愛犬の歯茎が赤い・腫れているなどの変化が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
わんちゃんの歯肉炎とは

歯肉炎とは、歯のまわりにある歯茎に炎症が起き、赤みや腫れが見られる状態です。歯周病の初期段階のひとつに分類されます。
原因は、歯垢や歯石に含まれる細菌です。細菌が歯茎の炎症を引き起こし、進行すると腫れや出血がみられるようになります。
わんちゃんは痛みや違和感を表に出しにくい動物のため、ご家族が異変に気づきにくいのも特徴です。実際に、2歳以上のわんちゃんの約80%(※)は歯周病、またはその予備軍とされています。
※“犬猫生活 公式HP”参照
わんちゃんの歯肉炎の症状

わんちゃんが歯肉炎になると、さまざまな症状が現れます。ここでは、歯肉炎になる前の初期サインから進行したときの症状までを確認してみましょう。
歯垢や歯石が付着する
歯垢とは、食べかすや細菌が混ざり合って歯の表面に付着するネバついた汚れのことです。歯の表面に白っぽい汚れが見られる場合、それが歯垢です。
歯垢は放置すると、唾液に含まれるカルシウムなどの成分が沈着し石灰化が進行。石灰化した歯垢は徐々に硬くなり、数日で歯石へと変化します。
歯垢や歯石が歯と歯茎の境目にたまると細菌が増えやすくなり、歯茎に炎症が起こります。この炎症によって歯茎が赤く腫れる状態が、歯肉炎の初期症状です。
口臭が気になる
ご家族が歯肉炎に気づくきっかけとして多いのが、口臭の変化です。以前よりにおいが強くなった場合や、顔を近づけたときにお口のにおいが気になる場合は、口腔内で細菌が増えている可能性があります。
ただし、口臭の原因は歯肉炎だけではないため、注意が必要です。別の病気が隠れている可能性もあるため、口臭が気になる場合は動物病院へ相談しましょう。
食事を取りたがらない・食べない
食事を取りたがらない、食べないといった変化がみられる場合は、歯肉炎から歯周病へ進行している可能性があります。食事中に痛みや違和感が生じている状態です。
体重の減少や元気の低下など、食事以外の場面でも変化がみられることがあります。単なる加齢と判断せず、早めに原因を確認することが重要です。
前足で口を触る
前足で口元をこすったり、顔を床やクッションにこすりつけたりする行動は、お口に違和感を感じているときに見られる行動のひとつです。炎症による違和感や痛みがあると、落ち着かない様子を見せることがあります。
こうした仕草は歯肉炎の初期段階でもよく見られるサインです。普段はしない仕草が続く場合は、お口に異変を感じている可能性があります。
わんちゃんの歯肉炎の原因

歯肉炎は、毎日の食事やお口の環境、歯のつくりなど、いくつかの要因が重なって起こります。主な原因をまとめましたので、参考にしてください。
歯垢がたまりやすい
わんちゃんの口腔内は、アルカリ性で虫歯になりにくいと言われています。一方で、細菌が増えやすく、歯垢や歯石がたまりやすい構造。そのため、日頃からお口の中を清潔に保つことが大切です。
噛まずに飲み込める食事が多い
家庭で暮らすわんちゃんは、やわらかいおやつやごはんを食べる機会が多く、噛まずに飲み込める食事が増えています。噛む回数が少ない状態が続くと、歯の表面がこすられる機会が減り、食事中に汚れを落とす働きも減少。
さらに、ウェットフードやとろみのあるおやつなど歯につきやすい食事も多く、歯垢がたまりやすい環境です。歯垢が蓄積すると歯茎に炎症が起こり、歯肉炎につながります。
歯が小さく密着している構造
わんちゃんの歯は小さく、歯と歯の間も狭いため、汚れが入り込みやすい構造です。磨き残しも起こりやすく、歯垢が溜まることで歯肉炎のリスクが高まります。
また、子犬期に永久歯が生えたあとも乳歯が残っていると、歯が重なり、さらに汚れが溜まりやすくなります。乳歯が残っている場合は、動物病院で抜歯が必要か相談してみましょう。
愛犬に歯肉炎が見つかったときの対処方法

歯肉炎らしい変化が見つかったときは、様子見を続けるよりも、原因を把握しながら早めに対応することが大切です。ここでは基本となる対処方法を紹介します。
病院へ受診する
口臭が強い、食べない、体重が減少したなどが見られる場合は、歯肉炎から進行した歯周病へ移行している可能性があります。そのため、様子見や自己判断はせず、すぐに病院へ受診しましょう。
病院では、状態に応じて投薬や歯石除去、抜歯などの処置が検討されます。処置の多くは全身麻酔が必要になるため、愛犬の負担を軽減するためにも定期的な歯科検診が大切です。
歯磨き習慣をつける
歯肉炎の対処法のひとつとして、歯磨き習慣がおすすめ。歯垢が残った状態が続くと炎症が悪化しやすくなるため、日ごろのケアで口腔内を清潔に保つことがポイントです。
歯ブラシの感触が苦手なわんちゃんには、好みのフレーバーの歯磨き粉を使うことで受け入れやすくなる場合があります。嫌いにならないように、無理のない範囲で少しずつ慣らしていくことが重要です。
食べ物を見直す
歯肉炎が見つかった場合は、食事内容の見直しも対処のひとつです。歯に残りやすい食事は歯垢が付着しやすく、症状の悪化につながります。
やわらかい食事や油分の多い食事、ウェットフードなどは歯や歯茎に付着しやすく、歯垢がたまりやすいのが特徴。残った食べかすは歯垢や歯石の原因になりやすいため、食事の種類にも注意が必要です。
歯に残りにくい食事や噛む回数が増えるごはんを選ぶことに加え、ノンオイルの食事やデンタルケアを意識したごはんへ切り替えることも方法のひとつです。歯垢がつきにくい食事を意識することが、口腔環境の改善につながります。
愛犬の歯肉炎を悪化させないための食事選び

歯肉炎を悪化させないためには、歯垢がつきにくいごはん選びも重要です。ここでは、食べるだけで歯垢がつきにくくなるごはんを紹介いたします。
日々の口腔ケアを手軽に続けるなら「犬猫生活 犬用 デンタルふりかけ」

犬猫生活の『デンタルふりかけ』は、ごはんにサッと3秒かけるだけで口腔ケアができるデンタルサプリ。普段の食事にそのまま使えるため、特別な準備がいらず、日常の中で続けやすいのが特徴です。
自然由来の歯磨き成分である「マスティック樹脂」に加えて、口臭をケアする「カテキン類」も配合。大切な愛犬に安心してあげられるよう、原材料はすべて人も食べられる品質のものを使用しています。
| 対象年齢 | 主原料 | 形状 | 原産国 | 内容量 |
| 3か月以上 | イソマルトオリゴ糖〈日本〉、リベチン含有卵黄粉末〈日本〉、マスティックパウダー〈ギリシャ〉 | パウダー | 日本 | 45g(1.5g×30包) |
ノンオイルコーティングのヘルシーごはん「犬猫生活 ドッグフード 全年齢」

愛犬のよだれの臭いが気になるなら、歯磨きなどのケアに加え、毎日のごはんも見直してみるのもひとつ。犬猫生活の『ドッグフード 全年齢用』は、油で粒を覆わないノンオイルコーティングの国産無添加(※)のフードです。
オイルコーティング特有の匂いやベタつきがなく、お口に食べかすが残りにくいのが特徴です。さらに、グレインフリー設計で、乳酸菌やオリゴ糖も配合。お口とお腹の健康に配慮したごはんを、毎日の習慣に取り入れてみませんか。
※保存料、香料、着色料不使用
| 対象年齢 | 主原料 | 形状 | 原産国 | 内容量 |
| 全年齢 | 鶏、牛、豚、ごま、りんご、乳、さけ | ドライフード(小粒) | 日本 | 160g |
愛犬の歯肉炎に関するよくある質問

愛犬の歯肉炎に関するよくある質問をまとめました。歯肉炎の治し方や治療費についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Q. わんちゃんの歯肉炎は何日で治りますか?
A. 歯肉炎は何もしなくても自然に治るものではなく、状態によって回復までの期間が異なります。軽度の場合は適切なケアによって数日〜1週間程度。
歯石がたまっている場合や歯周病に進行している場合は、処置や継続的なケアが必要です。そのため、見た目の変化だけで判断せず、状態に応じた対処を行うことが重要です。
Q. 歯肉炎にかかる治療費はいくらですか?
A. 歯肉炎の治療費は、処置の内容によって大きく異なります。軽度の歯肉炎であれば診察やケア指導のみで数千円程度。歯石が付着している場合はスケーリングが必要になります。
スケーリングでは麻酔・レントゲン・薬代などを含めて約10万円が目安です。さらに、抜歯が必要な場合は本数や状態によって変動しますが、20万円前後になることもあります。
Q. わんちゃんの歯肉炎の治し方は?
A. 歯肉炎は、状態に応じた処置と日常ケアを組み合わせて改善を目指します。軽度であれば歯磨き習慣や食事の見直しなど、家でできることから始めましょう。
見た目よりも歯肉炎が進行している可能性もあるため、受診も検討してください。早めの対応が、歯肉炎の悪化予防のカギとなります。
なお、歯肉炎はわんちゃんにとって一般的な口腔トラブルのひとつです。治ったあとも再発を防ぐために、日常的なケアを続けましょう。
愛犬の歯肉炎予防には食事の見直しやデンタルケアがおすすめ

本記事は、愛犬の歯肉炎について原因や症状、対処方法から予防につながるケア方法まで解説しました。歯肉炎の予防には、食事を見直したうえでデンタルケアを取り入れることがポイントです。歯磨き習慣もあわせて意識しながら、日々の口腔ケアを続けてみてください。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。







