【獣医師監修】愛猫の歯肉炎とは?見逃しやすいサインと原因・予防ケアを解説
2026.07.25
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愛猫の歯肉炎は、気づかないうちに進行しやすい口腔トラブルのひとつ。症状や原因を知っておくことで、早めのケアや予防につなげられます。本記事では、愛猫の歯肉炎の主なサインや原因、対処方法、日常で取り入れたいケア習慣まで詳しく解説。口臭や食べ方の変化が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
猫ちゃんの歯肉炎とはどんな状態?

猫ちゃんの歯肉炎とは、歯と歯ぐきの境目に炎症が起き、赤みや腫れが見られる状態のことです。初期は気づきにくいものの、進行すると痛みや食欲低下などにつながることも。主に歯垢や歯石に含まれる細菌が原因で発症します。
初期段階では軽い赤み程度のことが多く、見た目では気づきにくいことが特徴です。しかし、そのまま放置すると炎症が進行し、歯周病へと悪化する可能性があります。
さらに重症化すると、歯ぐきの後退や歯のぐらつき、抜歯が必要になるケースもあるため、早めの気づきと対処が重要です。
猫ちゃんの歯肉炎で見られる主な症状

猫ちゃんの歯肉炎は初期段階では気づきにくいですが、よく見られる症状を押さえておくことで早期の対策につながります。ここでは、見逃しやすい症状も含めてチェックポイントをまとめました。
歯肉が赤く腫れる
もっとも代表的な症状が、歯ぐきの赤みや腫れです。人間と同様に猫ちゃんの健康な歯ぐきはピンク色ですが、炎症が起きると赤くなり、触れると出血しやすくなることがあります。
自宅でお口のケアを行う際などは、定期的に歯ぐきの色をチェックすることで、早期発見につなげましょう。
歯の付け根が露出している
歯肉炎が進行すると歯ぐきが下がり、歯の付け根(歯根)が見えるようになることがあります。これは歯周組織がダメージを受けているサインで、放置するとさらに悪化する可能性も。見た目の変化に気づいたら注意が必要です。
口臭が強くなる
見た目だけでなく、においの変化もチェックポイントのひとつです。歯肉炎が進むと、口内の細菌が増えることで強い口臭が発生します。「最近口がにおうようになった」と感じる場合は、歯肉炎や歯周病のサインかもしれません。
歯が抜ける
歯肉炎が進むと歯を支える組織が破壊され、歯が抜けてしまうこともあります。特に高齢の猫ちゃんに起こりやすく、食事がしづらくなるなど生活に大きな影響を与えるため、早めの対処が重要です。
猫ちゃんが歯肉炎になる原因

猫ちゃんの歯肉炎の主な原因は、歯垢(プラーク)や歯石に含まれる細菌です。歯磨きなどのケアが不足すると、口内の細菌が増殖し、歯ぐきに炎症を引き起こします。
また、以下のような要因も関係するとされています。
- ・遺伝
- ・先天性異常
- ・歯並びや嚙み合わせ
- ・外傷
- ・加齢による免疫力の低下
- ・ウイルス感染(ネコ免疫不全ウイルス、ネコカリシウイルスなど)
猫ちゃんは歯磨きが難しいため、歯垢が蓄積しやすく、歯肉炎になりやすい傾向にあります。複数の要素が重なって発症するケースも多いため、日頃からのケアと定期的なチェックを欠かさないようにしましょう。
愛猫の歯肉炎を治すには?

猫ちゃんの歯肉炎は早めに対処することで、症状の悪化を防ぐことができます。ここでは、猫ちゃんの歯肉炎に気づいた場合の対処法についてまとめました。
まずは動物病院を受診
歯肉炎が疑われる場合、まずは動物病院を受診するようにしましょう。
軽度であれば抗生剤や消炎剤の投与で改善することもありますが、歯石が原因の場合は歯石除去(スケーリング)が必要になるケースもあります。また、進行している場合は抜歯が検討されることも。見た目では判断が難しいことも多いため、自己判断せずに専門家に診てもらうようにしましょう。
家庭でのセルフケアを徹底する
治療後の再発予防として重要なのが、家庭で行う日常のセルフケアです。
日頃から歯磨きを習慣化することで、歯垢の蓄積を抑え、歯肉炎の再発リスクを下げることができます。猫ちゃんが歯磨きを嫌がる場合は、ガーゼやデンタルシートなどのアイテムから少しずつ始めていくこともおすすめです。無理に行うとストレスになるため、短時間のケアからスタートし、徐々に慣らしていきましょう。
食事内容を見直す
食生活も猫ちゃんの口内環境に影響を与えるため、歯肉炎が疑われる場合は食事内容も見直しましょう。
例えばドライフードとウェットフードでは、ドライフードの方が歯垢が付きにくい傾向があるとされています。また、デンタルガムや口内環境を整えるサプリメント、ふりかけタイプのケアアイテムなど、デンタルケア向けのごはんやおやつを取り入れることもおすすめです。
愛猫の好みや体調に合わせて、無理なく続けられる方法を選んでみてください。
ごはんにサッとかけるだけ「犬猫生活 猫用 デンタルふりかけ」

歯肉炎の予防には、日頃からデンタルケアを取り入れることが大切です。特に歯磨きが苦手な猫ちゃんには、手軽に取り入れられるタイプのアイテムがおすすめ。
犬猫生活の「猫用 デンタルふりかけ」は、ふりかけタイプなので毎日の食事にサッとかけるだけで続けやすいのが魅力です。生後3ヶ月から使え、歯磨きと併用することもできます。
自然由来の歯磨き成分である「マスティック樹脂」に加えて、口臭をケアする「カテキン類」も配合。(※)愛猫に日々安心してあげられるよう、原材料はすべて人も食べられる品質のものを使用しています。
※“犬猫生活 公式HP”
| 対象年齢 | 主原料 | 形状 | 原産国 | 内容量 |
| 3か月以上 | イソマルトオリゴ糖〈日本〉、リベチン含有卵黄粉末〈日本〉、マスティックパウダー〈ギリシャ〉 | パウダー | 日本 | 45g(1.5g×30包) |
愛猫の歯肉炎に関するよくある質問
最後に、愛猫の歯肉炎に関するよくある質問をまとめました。愛猫の歯肉炎については、気になる点も多いものです。ここでは、よくある疑問にわかりやすくお答えします。
Q. 歯肉炎は完治する?
軽度の歯肉炎であれば、適切な治療と自宅でのケアによって健康な状態まで改善できる可能性があります。ただし、歯周病まで進行している場合、失った機能や組織は元の状態に戻すことはできません。そのため、早期の発見と治療が重要です。
また、一度歯肉炎になると治療後も再発しやすいため、日頃からデンタルケアを継続するように心がけましょう。
Q. 猫ちゃんが歯が痛い時の仕草は?
猫ちゃんに歯の痛みがある場合、以下のような仕草が見られることがあります。
- ・ごはんを食べにくそうにする
- ・片側だけで噛む
- ・食べる量が減る
- ・よだれが増える
- ・口元を気にする仕草をする
こうした変化に気づいた場合は、歯肉炎や歯周病のサインかもしれません。早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。
Q. 猫ちゃんの歯肉炎はどうやって治す?
猫ちゃんの歯肉炎の治療方法は、進行度合いなどで異なります。軽度であれば投薬やケアで改善が見込めますが、歯石が原因の場合は歯石除去が必要になることも。また、重度の場合は抜歯が検討されるケースもあります。
いずれにしても自己判断は難しいため、まずは動物病院で猫ちゃんの健康状態を確認してもらうようにしましょう。
愛猫の歯肉炎予防にデンタルケアを始めよう!

愛猫の歯肉炎は、日々の小さな変化に気づくことで早期対応が可能になります。症状や原因を理解して、食事やデンタルケアを見直すことから始めてみることがおすすめです。無理のない範囲で歯磨き習慣を取り入れながら、愛猫の健康な口内環境を維持していきましょう。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。







