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わんちゃんにごまをあげられる?栄養素や愛犬にあげる時の注意点を解説

2025.11.05

コラム

「ごまは健康に良い」というイメージを抱く方も多く、愛犬にも食べさせてあげたいと考えることもあるでしょう。本記事では、わんちゃんにごまをあげても良いのか、ごまの栄養素、あげる時の注意点まで詳しく解説します。愛犬の健康を守るためにも、ぜひチェックしてみてください。

わんちゃんはごまを食べても大丈夫

結論から言うと、わんちゃんは基本的にごまを食べても大丈夫です。ごまは、健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれており、少量であれば愛犬の健康サポートにも繋がります

ただし、あげ方には注意が必要。ごまは脂質が多く、過剰にあげると肥満や消化不良の原因になりかねません。また、初めてあげる際には、下痢や消化不良、アレルギー反応など体調の変化がないかをしっかり観察することも重要です。

ごまに含まれる主な栄養素

ごまの栄養価は高く、スーパーフードとしても知られています。特に、セサミンやセサモール、セサミノールと呼ばれるごま特有の抗酸化成分は、体内の活性酸素を除去し、老化や病気の予防、肝機能をサポートする働きもあるとされています

また、皮膚の健康や美しい被毛の維持に役立つビタミンEや骨や歯の形成を助けるカルシウムやマグネシウム、腸内環境を整え、便通を良くする働きがある食物繊維なども豊富です。

わんちゃんにあげるごまの量はどれくらい?

ごまは健康に良いとはいえ、あげすぎは逆効果。高カロリーかつ脂質が多い食品であるため、必ず適量を守ってあげる必要があります。愛犬の大きさに応じて、食べさせる量の目安を確認しておきましょう

  • 小型犬(〜5kg):小さじ1/4(約1g)まで
  • 中型犬(6〜15kg):小さじ1/2(約2g)まで
  • 大型犬(16kg〜):小さじ1(約4g)まで

初めてあげる場合は、上記の量の半分以下からスタートし、アレルギー反応が出ないか体調をみながらあげるのがおすすめです。持病がある子や療法食を食べている場合は、かかりつけの獣医師に相談してからあげるようにしましょう。

わんちゃんにごまをあげる時の注意点

わんちゃんにごまをあげるときは、いくつかのポイントに注意しましょう。ここでは、わんちゃんにごまをあげる時の注意点を紹介します。注意点を守って、安全に食事へ取り入れましょう。

細かくすりつぶしてあげる

ごまの皮は硬く、わんちゃんの消化器官ではうまく消化できないことがあります。そのため、すりごまを選ぶかペースト状にしてあげるのが安心です

細かくすりつぶすことで、栄養の吸収率もアップ。フードにトッピングする際も、香りが立ってわんちゃんの食いつきが良くなるメリットもあります。

酸化したごまはNG

ごまは時間が経つと酸化しやすく、劣化すると栄養価が下がるだけでなく、体に悪影響を与える可能性もあります。開封後は冷暗所で保存し、なるべく早めに使い切りましょう

また、酸化が進んだごまは、匂いが変わったり苦味が出たりといった特徴があります。こうした変化があった場合は、たとえ未開封でもあげないようにしましょう。

アレルギーや体型によってはあげられないので注意する

まれにごまに対してアレルギー反応を起こすわんちゃんもいます。初めての場合は少量からあげてみて、体調の変化をよく観察しましょう

また、肥満傾向の子や、膵臓や肝臓に不安のある子には、脂質の多いごまは控えた方が良い場合があります。既往歴がある場合や不安な時は、獣医師に相談してからあげると安心です。

加工食品はあげてはいけない

ごま団子やごまドレッシング、お菓子などごまを使った人間用の加工食品は、わんちゃんにとっては有害な添加物や塩分、糖分が含まれているため絶対にNGです

「わんちゃんはごまを食べられるから大丈夫」と安易に判断せず、必ず「無添加」「無塩」のごまを選んであげるようにしましょう。

まとめ

ごまは、栄養価が高く、わんちゃんの健康に役立つ食材のひとつです。正しい方法と適量を守ってあげれば、抗酸化作用やミネラル補給などのメリットが期待できます。ただし、消化しにくさやアレルギー、脂質過多によるリスクもあるため、特に初めてあげる時は少量からスタートしてみてください。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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