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わんちゃんに大根を食べさせても大丈夫?注意点と正しい与え方を解説!

2025.07.04

コラム

大根は消化を助けるジアスターゼという酵素が含まれた野菜です。大根をわんちゃんにも与えていいのか、気になる方も多いでしょう。本記事では大根の栄養素やあげ方、あげる時の注意点を紹介します。

わんちゃんに大根を食べさせても大丈夫

結論から言うと、基本的には大根はわんちゃんが食べても大丈夫な野菜です。大根には消化を助けるジアスターゼという酵素や食物繊維、抗酸化作用があるビタミンCなどの栄養素や水分が豊富に含まれています。

ただし、部位や適量、調理方法には注意が必要です。適量を守って正しく食べさせれば、大根は愛犬の健康サポートに役立つ野菜といえるでしょう。

大根の根(白い部分)の栄養素

大根の白い部分は、わんちゃんにとってうれしい栄養素が豊富に含まれています。中でも、ジアスターゼという消化酵素は、食べ物のデンプンを分解して消化を助け、胃腸への負担を軽くする働きがあります。

また、大根の白い部分には食物繊維も含まれており、腸内環境を整える効果も。お通じが気になるわんちゃんにも、おすすめの食材といえます。

大根の葉っぱの栄養素

大根の葉っぱにはβカロテンやビタミンC、ビタミンK、カルシウム、鉄分などの栄養素が含まれており、皮膚や被毛の健康、粘膜の保護、免疫力の維持などに役立ちます。

ただし、 大根の葉は栄養価が高い分、与えすぎるとお腹がゆるくなることがあるため、1回の量は1〜2口までが目安です_また、生ではなく茹でて細かく刻んでから与えるようにしましょう。

わんちゃんが食べてもいい大根の適量は?

わんちゃんに大根を与える際は、体格に応じた適量を守ることが大切です。また、初めて食べる場合は、体調に合わせながら少量から始めるようにしてください

また、食べた後に便がゆるくなったり、吐き戻しをしたりといった症状が見られた場合は、獣医師に相談しましょう。

小型犬 1cm程の輪切りで1〜2切れ(約5〜10g)
中型犬 1cm程の輪切りで2〜4切れ(約10〜20g)
大型犬 約30gまで様子をみながら

わんちゃんに大根をあげる時の注意点

わんちゃんに大根をあげる時は、味付けをしないようにしましょう。塩や醤油、だし、味噌など、人間の調味料はわんちゃんの身体に負担をかけてしまいます

大根は加熱をすると甘みが増すうえ、でんぷんや糖分が分解されるため、消化もしやすくなります。そのため、味付けをせずに加熱をして食べやすくしてあげましょう。

愛犬がこんな時は大根を控えよう!

わんちゃんの体調や基礎疾患によっては、大根を控えるのがベターです。特に胃腸が弱い子や下痢をしやすい子に大根をあげるのは避けましょう。これは、ジアスターゼや食物繊維が刺激になり、消化不良や下痢を起こす可能性があります。

また、大根には「ゴイトロゲン」という成分が含まれており、甲状腺ホルモンの働きを阻害する可能性があるため、甲状腺機能に異常があるわんちゃんには与えないほうが良いでしょう。

わんちゃんに大根をあげる時の調理方法

わんちゃんに大根あげるときは、加熱して柔らかくしてあげましょう。大根は加熱することで辛味が軽減され、消化しやすくなります

すりおろすか細かく刻み、ごはんに混ぜてあげるのがおすすめです。生のまま与える場合は、ごく少量にとどめて体調の変化を観察してください。

まとめ

大根は、量と調理方法に気を付ければ、わんちゃんの身体にも良い野菜です。特に胃腸の健康をサポートしたり、水分補給をしたりといったメリットがあります。

ただし、目を離したすきに生の大根を大量に食べてしまったり、皮ごとバリバリ食べていたりした場合は、様子を見ながら早めに獣医師に相談してください。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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