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犬にたまごをあげても大丈夫?安全なあげ方と注意点を解説

2025.10.18

コラム

たまごは手軽で栄養価の高い食材ですが、「愛犬にあげてもいいの?」と不安に感じる方も多いはず。本記事では、わんちゃんにたまごをあげても大丈夫なのか、アレルギーや適量、注意点などをわかりやすく解説します。

わんちゃんにたまごをあげても大丈夫

たまごは、基本的にわんちゃんにあげても良い食材です。ただし、あげ方によっては体調不良を引き起こす可能性があるため、正しい知識を持ってあげることが大切です。ここでは、たまごの栄養素やアレルゲンについて解説します。

たまごはわんちゃんにとっても良い食材

たまごにはタンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれており、健康維持に役立つ食材です。筋肉や皮膚の健康をサポートし、エネルギー源としても優れています

ただし、生であげると消化不良や栄養吸収の妨げになることもあるため、加熱が基本です。焼いたり、ゆでたりしたものを適量あげることが重要です。

白身に含まれているアビジンに注意

生卵の白身には「アビジン」という成分が含まれており、これがビオチンというビタミンの吸収を阻害する恐れがあります

わんちゃんがビオチン不足になると、皮膚トラブルや元気がなくなるといった症状が出ることも。しかし、加熱すればアビジンは無効化されるため、心配はいりません。

アレルギー反応のリスクはある?

たまごは健康に良い食材ですが、わんちゃんによってはアレルギーを起こす場合もあります。初めてあげるときは、少量から試すようにしましょう。

下痢、嘔吐、かゆみ、皮膚の赤みなどの症状が現れたら、すぐにあげるのを中止し、獣医師に相談してください

1日にあげてもいい適量は?

たまごは栄養がぎゅっと詰まっている分、あげすぎには注意が必要です。特に卵黄には脂肪分が多く含まれているため、過剰にあげると肥満や消化不良の原因になりかねません。

体の小さな犬種なら、週に1回程度、Mサイズの卵1/2個以下が目安です。愛犬の体重や年齢に合わせて調整しましょう。

わんちゃんに卵をあげる時の注意点

たまごはあげ方を間違えると、わんちゃんの体に負担をかけてしまう可能性があります。ここでは、わんちゃんにたまごをあげる時の注意点を解説。たまごをあげる時は、ぜひ参考にしてみてください。

毎日あげるのは避ける

たまごは栄養豊富ですが、毎日あげるとカロリーオーバーになる可能性もあります。特に総合栄養食のドライフードと併用する場合、週1〜2回を目安にしましょう

おやつやドライフードのトッピングとして少量ずつ取り入れ、特別な日のご褒美にするのがおすすめです。

加熱したものをあげる

生卵は消化しにくく、アビジンの影響でビタミン不足を引き起こす可能性があります。しかし、加熱によってそのリスクはなくなるため、必ず加熱しましょう

ゆで卵やスクランブルエッグ、オムレツ風など、油を使わずにシンプルに調理したものが理想です。

塩分や調味料は入れない

人間用に味付けしたたまごは、塩分や調味料が多く、わんちゃんの健康に悪影響を与える恐れがあります。

調味料を使用せず、野菜やわんちゃんが食べても良いハーブ(オレガノやローズマリーなど)などで風味付けしたものにとどめておきましょう。味付けなしでも、わんちゃんにとっては十分おいしいご褒美になります。

まとめ

たまごは、正しく調理すればわんちゃんにとって健康的な食材です。高たんぱくかつビタミンも豊富で、体の成長や維持に役立ちますが、アレルギーやあげすぎには注意が必要です。調理方法や適量を守りながら、愛犬の食生活に上手に取り入れてみましょう。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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