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犬はブロッコリーを食べられる?あげ方や注意点を解説

2025.07.05

コラム

愛犬にブロッコリーをあげてもいいのか、気になっている家族も多いでしょう。栄養価の高い野菜ですが、あげる際の方法や注意点を知らずに取り入れてしまうと、思わぬトラブルにつながることもあります。
適量や調理方法を守れば、ブロッコリーは愛犬の健康維持に役立つ食材の一つです。本記事では、わんちゃんにブロッコリーをあげる際の適量や注意点、健康への影響について詳しく解説します。

わんちゃんはブロッコリーが食べられる

わんちゃんはブロッコリーを食べても大丈夫です。茎も含めて食べられるため、栄養を余すことなく食べられます。ブロッコリーにはビタミンCやビタミンK、食物繊維が豊富です。愛犬の腸内環境を整える働きが期待できます

健康に役立つ食材ですが、消化に負担をかけることもあるため、調理方法やあげ方には工夫が必要です。どのように取り入れるのが良いのか、詳しく見ていきましょう。

ブロッコリーの栄養素とわんちゃんへの効果

ブロッコリーは、愛犬の健康をサポートする栄養素が豊富に含まれる食材です。免疫力維持や骨の健康、腸内環境の改善など、さまざまなメリットが期待できます。

【わんちゃんの体に良い栄養素とその効果】

栄養素 期待できる効果
ビタミンC 免疫力の維持、抗酸化作用
ビタミンK 骨の健康をサポート、血液凝固を助ける
食物繊維 腸内環境を整え、消化をサポート
抗酸化成分 細胞の老化を防ぐ、健康維持

ブロッコリーの栄養素を取り入れることで、愛犬の健康維持に役立ちます。

わんちゃんが食べてもいい適量は?

ブロッコリーは、わんちゃんにとって健康的なおやつとなりますが、適量を守ることが大切です。わんちゃんが1日に食べてもいい量は、1日分の食事量の10%以内に抑えることが推奨されています。

  • ・超小型犬(体重4kg未満):1日に約20g(小さめの1かけ程度)
  • ・小型犬(体重4~10kg):1日に約20~40g
  • ・中型犬(体重10~25kg):1日に約50~80g
  • ・大型犬(体重25kg以上):1日に約100g

 

1かけ10gとして計算した場合、4kgのわんちゃんなら1~2かけが目安です。ただし、わんちゃんによって消化しやすい量が違うため、初めてあげるときは少量からスタートしましょう

わんちゃんにブロッコリーをあげる時の注意点

わんちゃんにブロッコリーをあげる時の注意点を詳しく解説します。

生ではあげない!茹でる時はお湯のみで

生のブロッコリーは消化しにくいため、愛犬にあげるときは加熱しましょう。茹でる際は塩や油を使わず、お湯のみで調理するのがポイントです。加熱することで柔らかくなり、愛犬も食べやすくなります。

食べやすい大きさにカットする

ブロッコリーをあげる時は、食べやすい大きさにカットしましょう。大きすぎると喉に詰まる恐れがあるため、一口サイズにすることが大切です。細かく刻むことで、愛犬が食べやすくなります。

なお、茎は硬く繊維が多く、噛み切りにくい部分です。薄くスライスするか、小さく角切りにすると飲み込みやすくなります。

アレルギーに注意

ブロッコリーを食べると、アレルギー反応が出るわんちゃんもいます。そのため、初めてあげる際は少量から始め、体調の変化がないか確認することが大切です。

皮膚のかゆみや下痢や嘔吐などの症状が見られた場合は、すぐにあげるのをやめ、獣医師に相談しましょう。

ブロッコリーを食べない方がいい場合

わんちゃんの健康状態によっては、ブロッコリーを控えたほうがよい場合があります。とくに、尿路結石の持病がある場合や甲状腺の機能が低下している場合、消化機能が弱っている場合は注意が必要です

生のブロッコリーにはシュウ酸やカルシウム、マグネシウムが多く含まれており、尿路結石を悪化させる可能性があります。またアブラナ科植物に含まれる「グルコシノレート」は、甲状腺ホルモンの分泌を阻害する作用があるので、すでに甲状腺機能が低下している場合は避けた方が良いです。

高齢のわんちゃんや病後の回復期にある場合は、消化に優しい食材を選ぶことをおすすめします。

わんちゃんのブロッコリーに関するQ&A

わんちゃんのブロッコリーに関するよくある質問をまとめました。

冷凍ブロッコリーはあげても大丈夫?

わんちゃんは、冷凍ブロッコリーを食べても大丈夫です。ただし、凍ったままだと固く、消化に負担をかける可能性があるため、必ず解凍してからあげるようにしましょう。

腎臓や肝臓に影響はない?

ブロッコリーは、愛犬の腎臓や肝臓に悪影響を与えることはほとんどありません。しかし、持病がある場合は念のため獣医師に相談してからあげるようにしましょう。

とくに腎臓病のわんちゃんは、カリウムが含まれる食品の摂取に注意が必要です。ブロッコリーにもカリウムが含まれているため、食べすぎには注意しましょう。

野菜をたっぷり使ったおすすめご飯【ピックアップ】

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愛犬にブロッコリーを取り入れて健康管理をしたい方におすすめなのが、「犬猫生活 犬用 手作りごはん」。犬の料理研究家と獣医師が共同開発した国産無添加で、グレインフリーの総合栄養食です。

日々の食事で、愛犬に栄養バランスの取れた食事をあげられます。ブロッコリーをはじめ、かぼちゃやにんじん、低脂肪ヨーグルトなどを配合。急速冷凍でお肉や野菜本来の美味しさを味わえます。

まとめ

ブロッコリーは栄養豊富な食材で、わんちゃんも食べることができます。ただし、腎臓病や甲状腺機能低下症、尿路結石症、消化機能が低下しているわんちゃんにはリスクもあるため、適量を守ることが大切です。本記事では、愛犬にブロッコリーをあげる際の注意点や調理方法を解説しました。あげすぎに注意し、健康維持に役立てましょう。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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