犬のトイレのしつけはどうする?失敗しない方法とタイミングを徹底解説
2025.08.22
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室内でわんちゃんを飼うとき、最初の壁になるのが「トイレのしつけ」。 どうすれば上手に覚えてくれるのか気になる方も多いはず。本記事では、トイレトレーニングの基本から注意点、おすすめのおやつまで詳しく解説します。
なぜトイレのしつけが大切なの?
わんちゃんを迎える時に重要なのが、トイレのしつけです。きちんとしつけができていれば、お部屋を清潔に保つことができます。また、わんちゃんも「ここでしていいんだ」と安心できる場所ができるでしょう。
トイレの失敗が続くと、ご家族との信頼関係にも影響が出ることも。愛犬との暮らしを気持ちよくスタートさせるためにも、トイレトレーニングは重要です。
わんちゃんのトイレトレーニング方法
トイレトレーニングは、正しい方法で繰り返し教えることがポイント。ここでは基本の3ステップを紹介します。トイレトレーニングを始める際は、ぜひ参考にしてみてください。
トイレの位置を決める
トイレトレーニングで最も重要なのは、トイレの場所を固定することです。落ち着いて排泄できる静かな場所を選び、ごはんを食べる場所や寝床からは少し離してあげましょう。
一度決めた場所はなるべく動かさず、「ここがトイレだよ」と繰り返し教えてあげることで覚えてくれます。
トイレに連れて行きタイミングを教えてあげる
わんちゃんが起きたあとやごはんのあと、遊んだあとなど、排泄しやすいタイミングでトイレに連れて行きましょう。
最初はサインがわかりづらいかもしれませんが、うろうろしたり床のにおいを嗅ぎ出したらチャンスです。何度も繰り返すことで、「このタイミングでここに行けばいいんだ」と覚えていきます。
成功したらすぐ褒める
トイレに成功したら、その場ですぐにたくさん褒めてあげましょう!「いい子だね!」「上手にできたね!」と声をかけると、わんちゃんは嬉しくて覚えやすくなります。
トイレを離れた数分後など、タイミングがズレると何に対して褒められたのか分からなくなるので、排泄が終わった瞬間に褒めるのがポイントです。
トイレのしつけを始めるタイミング
トイレトレーニングは何歳からでも可能です。しかし、わんちゃんの年齢や状況によって、トレーニングのアプローチも異なるので、それぞれに合った方法で焦らず進めていきましょう。ここでは、トイレのしつけを始めるタイミングと年齢別のポイントを解説します。
子犬は覚えるのが早い
子犬期は学習能力が高く、トイレのしつけにも最適な時期です。おうちに迎えてすぐに始めることで、スムーズに習慣づけができます。
ただし、まだ体のコントロールが未熟なので、失敗が続くことも。しかし、失敗しても根気よく続けることが大切です。
サークルやケージの中にトイレを設置し、トイレを認識しやすくするのも一つの方法です。トイレが成功したら外に出してあげてたくさん褒めたり遊んであげましょう。
成犬は時間はかかるが学習能力は高い
成犬の場合は、すでに違う環境での習慣があるため、覚え直すのに時間がかかることがあります。しかし、集中力があるぶん、しっかり伝えればきちんと覚えてくれます。
成功したら褒める、場所を固定するなど一貫した対応を心がけて、信頼関係を築きながら進めましょう。
保護犬は過去の経験が影響するため焦らず慎重に
保護犬の場合、過去に怖い思いや嫌な経験がある場合もあります。そのため、新しい環境で安心して排泄できるようになるまで、少し時間が必要です。
無理に押し付けず、リラックスできる環境を整えてあげましょう。失敗が続くこともありますが、成功したら褒めることを徹底してください。
トイレのしつけで注意したいポイント
トイレトレーニングは、根気強く向き合っていくことが重要です。しかし、誤ったしつけをしてしまうと、わんちゃんにとって負担になってしまうことも。ここでは、トイレのしつけで注意したいポイントを紹介します。
失敗しても怒らず静かに片付ける
トイレの失敗を怒ると、わんちゃんは「排泄そのものが悪いこと」と思ってしまうことがあります。
失敗してしまった場合、においが残り再度同じ場所でトイレをしてしまう可能性があるので、黙ってすぐに掃除をし、成功した時にしっかり褒めるように切り替えましょう。
トイレの場所が気に入っているか確認する
トイレの場所が気に入っていないと、失敗してしまうこともあります。失敗が続く場合やストレスになっていそうな場合、環境を見直してみてください。
なかにはトイレシートの感触が苦手な子もいます。素材を変えるだけで、突然うまくいくこともあるので、わんちゃんに合わせて工夫してみましょう。
褒めるタイミングがズレていないか確認する
褒めるのが遅れてしまうと、わんちゃんは何に対して褒められているのかがわかりません。そのため、排泄が終わった直後、その場でしっかり褒めましょう。
また、失敗したとしても叱らない姿勢も重要です。「成功したら褒める」を繰り返すことで、成功率も上がります。
トイレのしつけにおすすめのおやつ【ピックアップ】
犬猫生活の「はなまるおやつ」は、散歩中のしつけに適したおやつです。鶏むね肉やささみ、生しらす、チーズなど新鮮な食材をふんだんに使っており、愛犬の食欲をそそります。
全11種類とバリエーションに富んでいるので、愛犬の好みや気分に合わせて選べるのがうれしいポイント。成功した瞬間にパッとあげられるので、わんちゃんのモチベーションもぐんと上がります。
まとめ
わんちゃんのトイレトレーニングは、根気と愛情が必要ですが、正しい方法で続けていけば必ず成果が出ます。失敗しても焦らず、成功体験を積ませてあげることが一番の近道です。本記事を参考に、わんちゃんと一緒に楽しみながらトレーニングをしていきましょう。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。