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犬のマッサージで気持ちいいポイントは?効果・注意点までわかりやすく解説!

2025.10.12

コラム

愛犬とのスキンシップにマッサージを取り入れたいと考える方は多いのではないでしょうか。でも、どこが気持ちいいポイントなのか分からず、迷ってしまうこともあるはずです。

本記事では、わんちゃんがマッサージで気持ちいいと感じるポイントや効果、注意点について解説します。

わんちゃんにとってマッサージは気持ちいいもの?

わんちゃんにマッサージをしてあげると、目を細めたり体をゆだねたりする姿は、まさに「気持ちいい」のサインです

【気持ちいいサイン】

  • ・うっとり目を細める
  • ・横になりリラックスポーズになる
  • ・呼吸がゆっくりになる
  • ・体をゆだねる

 

マッサージは、ただ撫でるのとは少し違い、皮膚の下にある筋肉や血流にやさしく働きかける方法です。リズムよく触れることで、愛犬にとってさまざまなメリットが期待できます。次は、マッサージによってどのような効果が見込めるのかを見ていきましょう。

愛犬が気持ちいいと感じるマッサージのポイント

愛犬へのマッサージは、血行促進や筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。寒い日や運動後など、筋肉が疲れやすいタイミングでは、体への負担軽減にも有効です。

また、静かな時間に手を添えることで、気持ちの落ち着きにつながるケースもあります。緊張しやすいわんちゃんの場合、一定のリズムで触れることにより、精神的に安定しやすくなることもあるでしょう。

さらに、ふれあう時間が増えることで、ご家族との信頼関係が深まりやすくなります。声をかけながらやさしく触れるだけでも、愛犬と過ごす心地よい時間となります。

【部位別】わんちゃんの気持ちいいポイント

わんちゃんが気持ちいいと感じやすいポイントは、体のさまざまな場所にあります。ただし、どの部位を好むかは個体差があるため、様子を見ながら少しずつ触れてみるのがおすすめです。

ここでは、一般的なわんちゃんが触られて気持ちいいと感じやすいポイントをご紹介します。

耳のつけ根や首まわり

耳の後ろや首の根元は、わんちゃんが気持ちいいと感じやすいポイントのひとつです。指の腹を使って、円を描くようにゆっくりとなでてあげると、目を閉じてじっとする様子が見られることもあります。

ただし、耳はとても敏感な部位なので、強く押したりこすったりせず、やわらかく触れるようにしましょう。

背中から腰にかけて

背骨の両側を手のひらでゆっくりとなでると、体の力が抜け、座り込んだり、身をあずけたりする様子が見られることがあります。とくに、腰に近い部分は、日常の動きで負担がかかりやすいため、やさしくさすってあげるだけで喜ぶわんちゃんも多いです。

肩や胸のあたり

前足の付け根や胸まわりは、筋肉が集中していてこりやすい部位です。手のひらで包み込むようにやさしくなでることで、気持ちよさを感じやすくなることがあります。反応を見ながら、無理のない範囲で行いましょう。

おしりや太ももまわり

おしりや太ももは、走ったりジャンプしたりするときによく使われる部位です。日常の動きの中でも負担がかかりやすく、疲れがたまりやすい場所のひとつといえるでしょう。

手のひらで円を描くように、ゆっくりとさすってあげると、じっとして気持ちよさそうにすることがあります。とくに散歩のあとや、活発に動いた日のケアとして取り入れやすい部分です。

愛犬がリラックスしやすいマッサージのコツ

マッサージは、特別な技術がなくても始められます。最初は、やさしく撫でることからスタートしてみましょう。急に力を入れたり、強く押したりする必要はありません。大切なのは、わんちゃんが心地よく感じるような触れ方を意識することです。

表情や動きを見ながら、「気持ちよさそうにしているか」「まぶたがゆるんでいるか」など、サインを見逃さないようにするのがポイント。

わんちゃんと二人きりで落ち着いて過ごせる時間や、甘えてきたときなど、気持ちが穏やかなタイミングにマッサージを取り入れてみましょう。

おしりのまわりは、急に触れられると驚いてしまうこともあります。マッサージを初めて取り入れるときは、耳のつけ根や首まわりなど、比較的やさしく触れやすい場所から始め、愛犬の様子を見ながら進めるのがコツです。

愛犬にマッサージするときの注意点

愛犬にマッサージをするときは、その子のペースに合わせることが大切です。無理に広い範囲を触るのではなく、まずは気持ちいいと感じるポイントを見つけて、そこを中心にやさしく触れてあげましょう。

初めてマッサージを受ける子の場合、急に体を触られると怖がってしまうこともあります。最初は短い時間から、少しずつ慣れていけるように工夫してみてください。

マッサージを始める前に、以下のような点にも気をつけておくと、スムーズに取り入れやすくなります。

  • ・食後すぐは避ける
  • ・運動直後は避ける
  • ・手が冷たいときは、軽くあたためてから触れる
  • ・妊娠中や発情期は、刺激が負担になることもある
  • ・皮膚炎・感染症などがある場合は、悪化の原因になることもある

 

いつもは平気な場所を急に嫌がるようになったり、怒ったりする場合は、痛みや不調のサインである可能性もあります。そうした反応が続くときは、早めにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

まとめ

愛犬が気持ちいいと感じるポイントは、それぞれの性格や体調によって異なります。やさしく触れながら反応を見て、その子だけの「気持ちいいポイント」を見つけていくことが大切です。

マッサージは、愛犬にとっての心地よい時間であり、ご家族とのふれあいを深めるひとときにもなります。その子のペースに合わせて、毎日のふれあいの中で取り入れてみてくださいね。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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