犬にきゅうりを生であげても大丈夫?メリットや注意点を徹底解説!
2025.10.20
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夏の食卓に欠かせない野菜のひとつ、きゅうり。人間にとってはさっぱりヘルシーな野菜ですが、「愛犬にきゅうりを生であげても大丈夫?」と気になる方も多いでしょう。本記事では、犬にきゅうりをあげるメリットや適量、注意点、調理方法まで詳しく解説します。
わんちゃんはきゅうりを生で食べても大丈夫

きゅうりは、水分が豊富でカロリーも低く、夏場の水分補給やおやつ代わりにもぴったりの野菜です。基本的に、わんちゃんが生のきゅうりを食べることは問題ありません。
しかし、皮や種は硬くて消化しにくいため、消化器官がデリケートな子には負担になることがあります。可能であれば、皮をむいてからあげるようにしましょう。また、初めてあげるときは、ごく少量からスタートして、体調に変化がないかを確認するのがベストです。
わんちゃんが食べるきゅうりの適量は?

きゅうりはわんちゃんも食べられるヘルシーな食材ですが、あげすぎは禁物。きゅうりの摂取量は、1日の総摂取カロリーや量の10%以内が目安です。
たとえば、体重3kgほどの小型犬であれば、1〜2cm程度の輪切りを数枚程度にとどめましょう。大型犬の場合でも、きゅうりばかりをたくさんあげるのではなく、バランスの取れた食事の一部として少量ずつ取り入れることがポイントです。
わんちゃんにきゅうりをあげる時の注意点

きゅうりはわんちゃんにとって比較的安全な野菜ですが、あげる際はいくつかのポイントに注意しましょう。ここでは、わんちゃんにきゅうりをあげる時の注意点を紹介します。
食べさせすぎはNG
きゅうりには食物繊維が多く含まれており、過剰に摂取すると下痢や軟便など、お腹を壊す原因になることがあります。
また、水分も多いため、食べすぎると胃腸が冷えてしまうことも。特に体調を崩しやすい子には、量を控えめにしておくのが無難です。
皮は取り除く
きゅうりの皮は、硬くて消化しにくいため、できるだけ取り除いてからあげるようにしましょう。
特に小型犬やシニア犬は消化力が弱いこともあるので、皮を剥いてからあげる方が安心です。
アレルギーのある子は注意
ごくまれに、きゅうりによってアレルギー反応を示す子もいます。わんちゃんに初めてきゅうりを食べさせるときは少量にとどめ、異変がないか注意深く観察しましょう。
食べやすい大きさにカットしてあげる
きゅうりをあげる時は喉に詰まらせないように、小さく刻んでからあげましょう。特に小型犬や子犬は、一口で飲み込もうとして詰まらせることがあります。
特に小型犬や子犬にあげる時は、薄くスライスしたり、細かく角切りにしたりして、安全なサイズであげてください。
わんちゃんにあげる時の調理方法

きゅうりはそのままでもあげられますが、少し工夫を加えることで、わんちゃんにとってより食べやすくなります。ここでは、わんちゃんにあげる時の調理方法を紹介。日々の食事に取り入れてみてください。
細かく刻んでトッピングにする
ドッグフードの上に細かく刻んだきゅうりを少量トッピングすると、食感や風味がプラスされ、いつものごはんがちょっと特別な一皿になります。特にシャキシャキとした食感は、わんちゃんの食欲を刺激してくれることも。
小型犬なら5mm程度の角切り、中型〜大型犬なら1cm程度の輪切りや短冊切りなど、愛犬の体格や口のサイズに合わせて調整しましょう。
冷やしておやつ代わりにする
暑い季節には、冷蔵庫で軽く冷やしたきゅうりを水分補給を兼ねたおやつとしてあげるのもおすすめです。カリッとした冷たい食感が、わんちゃんの気分転換にもなります。
ただし、冷やしすぎるとお腹を壊すことがあるため、冷蔵庫から出して数分置いてからあげると安心です。特にシニア犬や胃腸が弱い子には、常温のきゅうりの方が無難です。
すりおろして消化しやすくする
消化器官がまだ未発達な子犬や、噛む力や消化力が弱くなったシニア犬には、すりおろしたきゅうりがおすすめです。すりおろすことで繊維が細かくなり、消化や吸収の負担が軽減されます。
また、水分が多くなるため、フードの水分量アップにもつながり、食事から水分補給をさせたいときにも便利です。ドライフードにすりおろしたきゅうりを混ぜてあげるだけで、簡単にヘルシーなごはんになります。
まとめ

きゅうりは、低カロリーで水分も多く、夏のおやつや水分補給にぴったりの食材です。生であげても問題ありませんが、皮はなるべく取り除き、食べやすい大きさにカットしてあげることが大切です。本記事を参考に、きゅうりを上手に取り入れていきましょう。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。






