わんちゃんはセロリを食べてもOK!栄養素や愛犬にあげる時の注意点を解説
2025.11.05
|
わんちゃんにセロリをあげても大丈夫か気になっている方は多いでしょう。実はセロリは、低カロリーで水分豊富、ビタミンやミネラルもバランスよく含まれている健康的な野菜です。本記事では、わんちゃんにセロリを安心してあげるためのポイントや注意点をわかりやすく解説します。
わんちゃんはセロリを食べても大丈夫

セロリはわんちゃんにもあげられる野菜のひとつです。基本的に、セロリに含まれる成分は毒性がなく、わんちゃんの体にも負担をかけにくいのが特徴です。セロリは水分が豊富でカロリーも低いため、ダイエット中のわんちゃんや水分補給が必要な時期にも適しています。
また、セロリには抗酸化作用を持つ成分や抗炎症作用が期待できる栄養素も含まれているため、日々の健康維持をサポートしてくれる点も魅力です。
わんちゃんがセロリを食べるメリット

セロリはわんちゃんの健康にも良い食材です。普段の食事に上手に取り入れることで、愛犬の健康をサポートできます。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく解説します。
便通を改善してくれる
セロリには豊富な食物繊維が含まれており、腸の働きを活発にしてくれます。便秘がちなわんちゃんの場合、セロリを取り入れることで自然な排便を促し、腸内環境のバランスを整える助けになるでしょう。
さらに、腸内環境が整うことは免疫力の向上にもつながるため、全身の健康維持に重要です。便秘の改善が期待できるだけでなく、健康的な腸内環境を作るためにも効果的な食材といえます。
塩分を体外へ排出してくれる
セロリはカリウムを豊富に含んでいることでも知られています。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿として排出する役割を持ち、むくみや高血圧の予防に役立ちます。
特に暑い季節などで水分を多く摂ったり、塩分バランスが崩れやすい場合は、カリウムが健康維持のサポートに繋がるでしょう。
ただし、腎臓が悪いわんちゃんはカリウムの排出能力が低下しているので少なめの量に調整し、心臓が悪いわんちゃんはあげすぎないように注意が必要です。
ビタミン類が摂取できる
セロリにはビタミンA、ビタミンC、ビタミンKをはじめ、さまざまなビタミンが含まれています。ビタミンAは皮膚や被毛の健康を保ち、免疫機能を強化します。ビタミンCは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ役割を果たします。
こうしたビタミン類は、わんちゃんの健康維持や病気予防に欠かせないもののため、セロリをあげることで摂取できるのはうれしいポイントです。
わんちゃんにあげるセロリの量はどれくらい?

セロリはわんちゃんの体に良い食材ですが、あげすぎは逆効果。わんちゃんのサイズや体調に合わせて適切な量を守ることが重要です。
|
初めてあげる場合は必ず少量のセロリから始め、様子を見ながら徐々に量を増やしてください。消化不良やお腹のゆるみが見られた場合は量を減らすか、あげるのを中止しましょう。
わんちゃんにセロリをあげる時の注意点

わんちゃんにとっても健康に良い食材のセロリですが、あげ方を誤ると危険も伴います。ここではわんちゃんにセロリをあげる時の注意点を解説します。愛犬の安全のために、ぜひチェックしてみてください。
細かく切ってあげる
セロリは繊維質が強く、太く硬い部分は喉に詰まらせる恐れがあります。特に小型犬や高齢犬の場合、丸ごとや大きいままだと窒息の危険があるため注意が必要です。
細かく刻む、薄くスライスする、すりおろすなどして、飲み込みやすい形状に加工しましょう。また、葉の部分は茎よりも栄養価が高く、繊維がさらに細かく消化しやすいため、茎同様細かくしてあげると良いでしょう。
まれにアレルギーが出ることがあるので注意する
セロリはアレルギーを引き起こすことは少ないですが、まれにアレルギー反応を示すわんちゃんもいます。初めてあげるときは、少量からスタートし、かゆみや皮膚の赤み、嘔吐、下痢などの症状が出ていないかしっかり観察してください。
もし何か異常を感じたらすぐにあげるのをやめ、いつどのくらいの量を食べてどのような症状が出たかを獣医師に相談しましょう。
加工食品や調味料はあげてはいけない
セロリを使った漬物やスープ、ドレッシングなど、市販の加工食品は塩分や香辛料が多く含まれているため、わんちゃんには絶対にあげないでください。これらは体に負担をかけるだけでなく、中毒症状を起こすこともあります。
洗った生のセロリか加熱したセロリに調味料を加えず、小さくカットしたものをあげるようにしましょう。味付けは不要です。
まとめ

わんちゃんにセロリをあげることは、便通改善やカリウムによる塩分排出サポート、ビタミン補給など多くの健康効果が期待できます。ただし、量や切り方、アレルギーの可能性などもしっかりチェックすることが大切です。セロリを食事に無理なく取り入れて、愛犬の元気な毎日をサポートしてください。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。






