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犬にキャベツを食べさせても大丈夫?適量・注意点・与え方をやさしく解説!

2025.08.12

コラム

「キャベツを犬にあげても平気なの?」と不安になる方も多いはず。実は、キャベツはわんちゃんにとっても比較的安全な野菜のひとつ。本記事では、キャベツに含まれる栄養素や、わんちゃんの健康へのメリットを紹介します。

わんちゃんはキャベツを食べても大丈夫

キャベツは、生でも加熱したものでも基本的にわんちゃんが食べてもOKな野菜です。特に加熱したキャベツはやわらかく消化にもよいため、子犬やシニア犬にもあげやすいでしょう

キャベツには食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境の改善や便通のサポートに役立ちます。また、ビタミンCやビタミンK、葉酸なども含まれていて、免疫力アップや皮膚・被毛の健康維持にも効果的です。

わんちゃんが食べるキャベツの適量は?

キャベツをわんちゃんにあげる際は、体重1kgあたり1gが目安とされています。たとえば、体重5kgの小型犬なら1日5g(キャベツの葉1/6〜1/4枚程度)が適量です

キャベツは野菜の中でもカロリーが低く、100gあたり約23kcal。ほとんどが水分なので、食事のボリュームを増やしたいときにもぴったりといえます。ドライフードにトッピングすれば満足感もアップし、ダイエット中のわんちゃんにもおすすめです。

わんちゃんにキャベツをあげる時の注意点

キャベツはヘルシーで愛犬のごはんにプラスしやすい食材。しかし、どれくらいの量をあげてもいいのか気になる方も多いでしょう。ここでは体重ごとの目安量や、あげる時のポイントを分かりやすく解説します。

食べやすい大きさにカットしてあげる

キャベツは繊維が多く、大きいサイズのままだと喉に詰まってしまう恐れがあります。特にチワワやポメラニアンなどの小型犬や子犬の場合は、細かく刻んであげると良いでしょう

また、キャベツを茹で柔らかく調理してからあげるとより消化しやすくなります。愛犬の体格や体調に合わせて調理してあげましょう。

芯は食べられない

キャベツの芯は硬く、噛み切れずに喉に詰まらせてしまうリスクがあります。消化にも負担がかかるため、芯の部分は避けましょう

どうしても使いたい場合は、柔らかくなるまでじっくり茹でて、細かく刻むようにしましょう。

アレルギーがあるわんちゃんもいるので注意

キャベツ自体はアレルゲンとしては珍しいですが、体質によってはアレルギー反応が出ることもあります。初めてあげる際は少量にし、皮膚のかゆみや下痢などがないか様子を見てあげてください

また、アブラナ科植物であるキャベツには「グルコシノレート」が含まれており、甲状腺ホルモンの分泌を阻害する作用があるので、すでに甲状腺機能が低下しているわんちゃんはあげすぎないように注意が必要です

また、キャベツにはカリウムが含まれています。そのため、腎臓病や心疾患などでカリウム制限が必要な子には注意が必要です。かかりつけの獣医さんに相談のうえであげるようにしましょう。

まとめ

キャベツは、栄養豊富でヘルシーな野菜として、わんちゃんの食事にも安心して取り入れられる食材です。適量を守ることと、あげ方やアレルギーに注意することが大切です。愛犬の健康をサポートする食材として、キャベツを上手に取り入れてみてください。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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