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犬にゴーヤを食べさせても大丈夫?メリットや注意点を徹底解説!

2025.10.20

コラム

夏野菜として知られるゴーヤは、人間にとって健康に良い食材ですが、「愛犬にも食べさせて大丈夫?」と疑問に思う方も多いでしょう。本記事では、犬にゴーヤをあげても安全かどうか、あげるメリットや注意点、調理方法まで詳しく解説します。

わんちゃんはゴーヤを食べても大丈夫

ゴーヤは苦味が強いため「わんちゃんにあげるのはNGなのでは?」と思われがちですが、実は正しく調理すればわんちゃんも食べられる野菜です。ただし、個体差や好みがあるため、すべてのわんちゃんに合うとは限らない点に注意しましょう。

ビタミンCやカリウムが豊富

ゴーヤには、免疫力アップや皮膚・毛並みの健康をサポートするビタミンCや体内の水分バランスを整えるカリウム、食物繊維など、わんちゃんの健康に嬉しい栄養素が豊富に含まれています

さらに貧血予防や代謝機能の維持に役立つ葉酸や鉄分も含まれており、夏場の水分補給や、免疫力サポートに役立ちます。

苦味成分に注意が必要

ゴーヤの苦味は「モモルデシン」という成分によるもの。この苦味を強く感じるわんちゃんも多く、無理にあげると食欲不振になることもあります

この苦味を和らげるためには下処理や加熱が必須です。また、過剰に摂取すると胃腸に刺激を与える可能性もあるため、初めてあげる際は少量から始めましょう。

わんちゃんが食べるゴーヤの適量は?

ゴーヤは栄養価の高い食材ですが、食べ過ぎはかえって消化に負担をかけるため、適量を守ることが大切です。愛犬の大きさに応じて、あげる量の目安を確認しておきましょう

  • ・小型犬(〜5kg):加熱して薄くスライスしたものを1〜2枚程度
  • ・中型犬(6〜15kg):スライス2〜3枚程度
  • ・大型犬(16kg〜):スライス4〜5枚まで

ゴーヤはあくまで野菜の1種で主食にはなりません。一度に多くあげるのではなく、様子を見ながら少しずつ取り入れてください。

わんちゃんにゴーヤをあげる時の注意点

わんちゃんにゴーヤをあげる際にはいくつかのポイントに気をつける必要があります。ここでは、わんちゃんにゴーヤをあげる時の注意点を紹介します。注意点を守って、安全に食事へ取り入れましょう。

種とワタを取り必ず加熱してあげる

生のゴーヤは苦味が強いうえに、わんちゃんにとって消化しにくい場合があります。種とワタを取り除いたものを、茹でたり炒めたりして加熱することで、苦味がやわらぎ、消化しやすくなります

また、加熱の際に塩や調味料を使用するのは良くありません。できるだけ油の使用も避けましょう。

食べさせすぎはNG

ゴーヤには食物繊維が多く含まれており、摂りすぎると便がゆるくなったり、消化不良を引き起こしたりすることがあります

特に胃腸が弱いわんちゃんには注意が必要です。まずは少量から様子をみて、慣れてきたら少しずつ量を増やしていきましょう。

アレルギーや体調の変化に注意

ゴーヤはアレルギーを引き起こす可能性が低い食材ですが、まれに皮膚のかゆみや嘔吐などの症状が出ることも。このような症状がでた場合、すぐに獣医師に相談しましょう

食物アレルギーがあるわんちゃんはもちろん、アレルギーがないわんちゃんも初めてあげるときは、少量から様子を見てください。

食べやすい大きさにカットしてあげる

ゴーヤはやや硬めの野菜のため、喉に詰まらせないよう、細かくカットしてからあげましょう。特に子犬やシニア犬には細心の注意が必要です。

細かく刻んだり、ペースト状にしたりすることで食べやすくなります。また、喉に詰まりやすい子や早食いの子には、特に注意が必要です。

わんちゃんにあげる時の調理方法

ゴーヤは苦味が特徴的ですが、調理の工夫次第でわんちゃんも美味しく食べることができます。ここでは、わんちゃんにあげる時の調理方法を紹介します。

茹でて刻んでごはんにトッピング

一番手軽な方法は、種やワタを取り除いたゴーヤを茹でて細かく刻み、普段のドッグフードや手作りごはんの上にトッピングすること。苦味が和らぎ、香りも抑えられます

ご家族の料理を作る際一緒に茹でておくと時短になるほか、茹でてから冷凍保存するのもおすすめです。なお、塩など調味料を使用しないようにしましょう。

他の野菜と一緒に加熱してスープにする

にんじんやかぼちゃなどの甘みのある野菜と一緒に煮込むと、ゴーヤの苦味が気になりにくくなります。スープ仕立てにすると水分も補給でき、夏バテ対策にもおすすめです

他の野菜と一緒にあげることで、ゴーヤの味に慣れていないわんちゃんでも美味しく食べられるでしょう。

まとめ

ゴーヤは、きちんと加熱し適量を守れば、わんちゃんにとっても健康的なおやつやトッピングになります。ただし、苦味が強いため好き嫌いが分かれやすく、無理にあげる必要はありません。最初は少量から様子を見て、安全に楽しませてあげてください。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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