往診動物病院の料金はどれくらい?基本を理解しよう
2026.01.29
|
往診動物病院は、自宅にいながら獣医師の診察を受けられる便利なサービスです。しかし、「料金はどれくらいかかるの?」「通院より高いのでは?」と不安に感じる方も少なくないでしょう。実際に往診では診察料に加えて往診料や時間外料金が発生するため、仕組みを理解しておくことがポイントです。
本記事では、往診動物病院の料金相場や内訳、追加料金が発生するケース、通院との違いや利用時の注意点までをわかりやすく解説します。
往診動物病院とは?

往診とは、獣医師が家族の自宅など、愛犬・愛猫の場所に直接訪問して診療を行う医療サービスです。人の在宅医療と同様に、病院へ連れて行くことが難しい場合に選ばれます。
近年では往診に特化した動物病院も増えつつあり、通院にストレスを感じる子や高齢のわんちゃん・猫ちゃんへの配慮として注目されるようになりました。
往診動物病院の料金相場

往診動物病院の料金は、通常の通院に比べると高くなりやすい傾向にあります。獣医師が自宅まで訪問するため、診療費に加えて移動にかかる費用が発生するからです。
往診料は病院からの距離によって設定されることが多く、距離が長くなるほど費用も上がります。追加料金の相場はあくまで目安となりますが、おおよそ2,000円から5,000円程度が一般的です。
なお、往診料とは別に、診察料や検査費、処置費、薬代などが必要になります。総額は愛犬・愛猫の状態や治療内容によって大きく変わるため、不安な場合は事前に確認しましょう。
往診動物病院の料金の内訳

実際の料金は病院ごとに異なりますが、一般的な往診動物病院の料金の内訳をまとめました。
- ・初診料・再診料
- ・往診料
- ・緊急往診料
- ・その他の処置料
- ・薬代
初診料・再診料
初診料と再診料は、診療の基本となる費用です。
- ・初診料(初めて診察してもらう場合)
- ・再診料(2回目以降の診察)
上記のように区別されており、一般的には初診料のほうが高くなります。金額は病院によって異なりますが、初診料は1,000〜2,000円程度からがおおよその目安です。
再診の場合は初診のような詳細確認は必要ないため、料金は初診料より安くなります。
往診料
往診料は、獣医師が飼い主の自宅まで訪問するために発生する出張費用にあたるものを指します。診察や処置とは別に設定されており、通常の通院では発生しない費用です。
多くの往診動物病院では、以下の基準で料金が設定されます。
- ・病院からの距離
- ・移動にかかる時間
- ・交通事情
- ・対応エリア
距離が長くなるほど往診料も上がりやすく、段階制になっているケースが一般的です。往診料は1回の訪問につき1回分発生します。
緊急往診料
緊急往診料とは、通常の診療時間外に獣医師が急遽訪問する際に加算される追加費用です。
容体が急変した場合やすぐに診察が必要なケースで加算されることが多いでしょう。一般的に、以下の時間帯に依頼した場合は緊急対応として扱われます。
- ・夜間
- ・早朝
- ・休日・祝日
- ・年末年始などの長期休暇期間
ただし、病院によってはそもそも対応できない場合もあるため、時間外の依頼が可能かどうかは都度確認が必要です。
その他の処置料
診察の結果に応じて実施される医療行為にも費用が発生します。処置内容は状態によって異なり、内容によって金額に大きく差が出る部分です。点滴、注射、爪切り、採血など、実際の処置に応じた料金が加算されます。
薬代
薬代は、獣医師の診察結果に基づいて処方される薬の費用です。往診動物病院でも通院と同様に薬の処方が行われます。
往診動物病院で追加料金が発生するケース

往診動物病院の料金は、状況に応じて追加費用が発生するケースも多く、想定より高額になる場合もあります。依頼する前に、どのような条件で追加料金が発生するのかを把握しておきましょう。
訪問距離が遠い
往診料金は、病院から自宅までの距離によって段階的に設定されているケースが一般的です。距離が長くなるほど移動時間や交通費がかかるため、その分が料金へ反映されます。
また、郊外や山間部などの場合も、都市部と比べて距離に対する加算率が高く設定されているケースが少なくありません。
夜間・早朝・休日などの対応
往診動物病院では、診療時間外の対応を依頼した場合に追加料金が発生することがあります。獣医師の勤務時間を大きく超えた対応となり、通常とは異なる扱いになるためです。病院ごとに規定は異なるため、依頼の前に確認しましょう。
往診動物病院を利用するメリット

往診動物病院は通院と比較すると費用は高くなりやすいですが、その分大きなメリットがあります。特に以下のストレスを感じている場合、往診動物病院を検討してみることもおすすめです。
- ・移動のストレスを軽減できる
- ・待ち時間がない
移動のストレスを軽減できる
通院の際、動物にとって大きな負担となるのが移動です。キャリーバッグに入れられることへの恐怖や車の揺れ、見慣れない景色や音は、大きなストレスとなります。
特に猫ちゃんや高齢の子は環境変化に弱く、移動そのものが体調不良の引き金になってしまう可能性も否めません。
往診であれば、慣れ親しんだ自宅で受診することができます。お気に入りの場所で家族の気配を感じながら診てもらえるため、緊張が和らぎやすく、比較的穏やかな状態で診療を進められるでしょう。
待ち時間がない
待ち時間のストレスから解放されることも大きなメリットのひとつ。通院では受付から診察までに長時間待つことも珍しくなく、混雑する時間帯や急患の対応が重なると、想定以上に時間がかかることも。その間は慣れない空間で緊張し続けなければならず、家族も落ち着かない時間を過ごすことになります。
往診の場合は事前予約制で時間が決められているケースが多く、指定された時間に獣医師が訪問してくれるので、無駄な待機時間がほとんど発生しません。愛犬・愛猫が落ち着く自宅で待っていればよく、診察までのストレスを最小限に抑えられます。
往診動物病院の利用前にチェックしたいポイント

往診動物病院をよりスムーズに利用するために、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- ・料金明細を確認する
- ・実施可能な治療内容を確認する
料金明細を確認する
往診動物病院を利用する前に料金明細を確認しましょう。往診では「診察料」「往診料」「処置料」「薬代」など複数の費用が組み合わさるため、合計金額が分かりにくくなりがちです。事前にどの項目で料金が発生するのかを把握しておくことで、納得して診療を受けられるでしょう。不安な場合は、電話や予約時の段階でおおよその見積もりを聞いておくこともおすすめです。
実施可能な治療内容を確認する
往診はとても便利な一方、持ち運べる医療機器や設備に限りがあるため、すべての治療に対応できるわけではありません。レントゲン検査やCT・MRI、全身麻酔を伴う処置、高度な機器を必要とする検査などは、通院での対応が必要になります。
依頼前に「どのような症状に対応できるのか」「検査が必要になった場合はどうなるのか」「通院に切り替える判断基準は何か」といった点を確認しておくと良いでしょう。
通院か往診、どちらがおすすめ?

通院と往診のどちらを選ぶかは、愛犬・愛猫やご家族の状況に合わせて選ぶことが重要です。動物病院への移動が体力的に難しい場合や、診察に強い不安を感じてしまう子、環境変化によるストレスを避けたい場合などは往診が向いています。
一方で、往診では使用できる機器や設備に限りがあるため、精密検査や手術、全身麻酔を伴う処置が必要な場合は通院が必要です。レントゲンやCTなどの検査が想定される場合は、設備の整った動物病院へ通院した方がスムーズなこともあります。都度、状況に応じて判断しましょう。
犬猫生活 往診クリニック|おうちで健康診断やワクチン接種

殺処分ゼロの国を目指し、財団の設立や国産素材にこだわったごはんをお届けする「犬猫生活」。そんな私たちが、わんちゃん・ねこちゃんの健康寿命と向き合い、予防医療を広めるために運営しているのが『犬猫生活 往診クリニック』です。
「病院への移動が負担になる」「待ち時間が長くてかわいそう」といったように、様々な理由で通院が難しいケースも少なくありません。当院では獣医師と看護師の2名体制でご自宅へ伺い、リラックスできる環境での診察・ケアを大切にしています。
分かりやすい料金体系
往診への不安を解消できるよう、当クリニックでは誠実で明朗な料金体系を徹底しています。はじめてご利用いただく方には、「往診費(5,000円)」のご負担なしで診察に伺うことが可能です。
例えば、ねこちゃんの健康診断(初診)なら「初診料2,000円+健診費10,000円」の計12,000円(税込)のみで受診いただけます。事前に説明のない追加費用は一切ございませんので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
基本料金
| 項目 | 料金(税込) |
| 初診費 | 2,000円 |
| 再診費 | 1,000円 |
| 往診費 | 5,000円 |
予防医療・健康診断
| 項目 | 料金(税込) |
| 健康診断(1頭) ※基本項目:触診、聴診、問診、血液検査、便検査 |
10,000円(2頭目以降は9,000円) |
| 猫 混合ワクチン(3種) | 6,000円(2頭目以降は5,000円) |
| 犬 混合ワクチン(5種) | 6,000円(2頭目以降は5,000円) |
ご利用案内
| 項目 | 内容 |
| 対応エリア | 東京都 ※離島は対象外です ※東京都以外も往診可能な場合がございます。お気軽にお問い合わせください |
| 往診時間 | 10:00〜19:00 ※往診時間の詳細は公式サイト内「診療時間」をご確認ください |
| 予約方法 | 事前予約制 |
| 支払い方法 | 現金・クレジットカード・電子決済 ※往診後のお支払いです |
まとめ

往診動物病院は通院と比較すると料金は高くなります。しかし、わんちゃんや猫ちゃんのストレスを軽減できることはもちろん、ご家族の負担軽減にもつながる便利なサービスです。利用前には料金体系や対応範囲をしっかり確認し、納得した上で依頼するようにしましょう。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。






