わんちゃんにそら豆をあげても大丈夫!栄養素や愛犬にあげるときの注意点
2025.11.20
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春から初夏にかけて旬を迎えるそら豆。食卓に並ぶことも多く、ほんのり甘くてやさしい味わいが特徴です。わんちゃんが興味を示したとき、「わんちゃんに食べさせても大丈夫?」と気になる方もいるでしょう。
そら豆は調理方法と量に気をつければ、わんちゃんも美味しく食べられる野菜のひとつ。ただし、体質や持病によっては注意が必要なケースもあります。この記事では、そら豆に含まれる栄養素からわんちゃんに食べさせる際のポイントまでまとめました。適量や注意点まで、わかりやすく解説します。
わんちゃんはそら豆を食べても大丈夫

そら豆は加熱し、適切な処理をした状態であれば、わんちゃんも心配なく食べることができます。 そら豆にはビタミンやアミノ酸が含まれており、身体づくりや健康維持にも役立つ野菜でもあります。
ただし、どんな食材にも注意点はあります。わんちゃんの健康を守るために、順を追って詳しく見ていきましょう。
そら豆に含まれる栄養素

そら豆は、わんちゃんにとってうれしい栄養が詰まっています。たとえば、ビタミンB1やB2、葉酸などのビタミン類が豊富で、代謝や疲労回復、血液の生成をサポートしてくれます。
さらに、アスパラギン酸やグルタミン酸といったアミノ酸も含まれており、エネルギー代謝を助けたり、体内の疲労物質を減らしたりする働きも期待できます。
わんちゃんにあげるそら豆の量はどれくらい?

そら豆は栄養価が高い反面、食べ過ぎに注意すべき食材でもあります。体の大きさに応じて、上限となる量を守りましょう。
以下におおよその目安量をまとめたので、参考にしてみてください。
- ・小型犬の場合 1粒程度
- ・中型犬の場合 2粒程度
- ・大型犬の場合 3粒程度
わんちゃんにそら豆をあげるときのポイント

わんちゃんにそら豆をあげるときのポイントは以下の通りです。
- ・加熱する
- ・さや・わた・薄皮を取る
- ・細かく刻むかペースト状にする
- ・味付けはしない
加熱する
わんちゃんにそら豆をあげるときは、加熱するようにしましょう。 生のそら豆は消化に悪く、わんちゃんのお腹に負担をかけてしまうおそれがあります。茹でたり蒸したりすることで柔らかくなり、香りも立って食べやすくなるのでおすすめです。
さや・わた・薄皮を取る
調理後は、「さや」「わた」「薄皮」など、硬くて消化しにくい部分はすべて取り除くようにしましょう。 喉に詰まる危険もあるので、ていねいに処理するようにしてみてください。
細かく刻むかペースト状にする
豆の部分は細かく刻むか、つぶしてペースト状にしてからご飯に混ぜてあげるのがおすすめ。 特に小さなわんちゃんやシニアのわんちゃんはうまく飲み込めない可能性もあります。できるだけ柔らかくして、食べやすい形にしてあげましょう。
味付けはしない
味付けされたそら豆は塩分が高く、わんちゃんには適していません。塩や調味料は使わず、そのまま素材の味であげるようにしましょう。
わんちゃんにそら豆をあげるときの注意点

わんちゃんにそら豆をあげるときは、以下のポイントに注意点しましょう。
- ・腎疾患や尿路結石の心配があるわんちゃんにはあげない
- ・アレルギーに注意
腎疾患や尿路結石の心配があるわんちゃんにはあげない
腎臓に持病がある場合や、尿路結石の心配があるわんちゃんには避けた方が良いとされています。そら豆にはリンが多く含まれており、症状を悪化させてしまう可能性があるためです。
アレルギーに注意
豆類はわんちゃんのアレルギーの原因になることもあります。初めてあげるときは、ほんの少量から始めて、体調や便の状態、皮膚のかゆみなどに変化がないかをしっかり見守るようにしましょう。
まとめ

そら豆は適切に取り入れることができれば、わんちゃんもおいしく楽しめる食材です。ビタミンやアミノ酸などの栄養素が豊富に含まれており、体づくりや免疫力のサポートにも役立ちます。ただし、食べ過ぎたり、調理方法を間違えたりすると、お腹を壊す原因にもなりかねません。ぜひ今回紹介したポイントを参考にして、そら豆をわんちゃんの食生活にうまく取り入れてみてください。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。






