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わんちゃんに生クリームをあげても大丈夫?栄養素や愛犬にあげるときの注意点

2025.11.15

コラム

ふわっとした口当たりとほのかな甘さが魅力の生クリーム。「ちょっとだけならあげてもいいかな?」と思うご家族もいるでしょう。生クリームは一口舐める程度の少量であればわんちゃんが食べても問題ありませんが、脂肪分が多く、体質や持病によっては注意が必要な食材です。この記事では、生クリームをわんちゃんにあげるときの適量や注意点まで解説します。

わんちゃんは生クリームを食べても大丈夫?

生クリームは、一口舐める程度の少量であればわんちゃんが食べても問題ありません。ただし、脂肪分が非常に高く、わんちゃんによっては消化が難しい食材です。

普段の食事にわざわざ取り入れる必要はなく、意図的に食べさせるのは控えた方が良いでしょう。ご褒美やお誕生日に特別なおやつをあげたい時は、わんちゃん用のケーキをおすすめします。

わんちゃんにあげて大丈夫な生クリームの量は?

わんちゃんにおやつとして生クリームをあげる場合、ごく少量にとどめましょう。
しかし、体質や消化能力は個体差が大きく、中には小さじ1杯程度でも下痢や嘔吐などの消化器症状が出てしまうわんちゃんもいます。

わんちゃんに生クリームをあげるときの注意点

わんちゃんに生クリームをあげるときは、以下のポイントに注意点しましょう。

  • ・ごく少量にとどめる
  • ・持病があるわんちゃんにはあげない

 

ごく少量にとどめる

生クリームは脂肪分が高く、消化に負担をかけやすい食材です。まずはごく少量から始め、体調に変化がないか観察します。

万が一、下痢や嘔吐などの症状が出た場合は、すぐにあげるのをやめましょう。

持病があるわんちゃんにはあげない

膵炎、リンパ管拡張症、炎症性腸炎、アレルギー性皮膚炎など、脂肪分や乳製品が症状悪化の原因になる可能性がある持病を抱えている場合は、生クリームは避けたほうが無難です。

生クリームに注意が必要な犬種

基本的にわんちゃんに生クリームをあげても問題ありませんが、注意が必要な犬種もあります。膵炎になりやすかったり、腸炎が多かったりする犬種の場合は気をつけましょう。

  • ・膵炎になりやすい犬種
  • ・腸炎が多い犬種

 

それぞれ解説します。

膵炎になりやすい犬種

膵炎は脂肪分の多い食べ物が引き金となることがあり、特定の犬種では特に発症リスクが高いとされています。例えば、トイプードル、ミニチュアシュナウザー、ヨークシャーテリア、シェットランドシープドッグなどは注意が必要です。

腸炎が多い犬種

消化器系がデリケートなわんちゃんの場合、生クリームのような脂肪分・乳製品で腸炎を起こすことがあります。例えば、ヨークシャーテリア、マルチーズ、フレンチブルドッグなどは体調を崩しやすい可能性があるため注意しましょう。

わんちゃんにカスタードクリームはあげてもいい?

カスタードクリームは、卵や牛乳、生クリーム、砂糖などを使った甘いクリームで、人間用のデザートに多く使われます。糖分や脂肪分が高く、消化器症状を引き起こす恐れがあるため、基本的にはあげないほうが無難です。

どうしても少しだけあげたい場合はごく少量に留め、食後の体調変化をしっかり観察しましょう。

まとめ

生クリームは一口舐める程度の少量であればわんちゃんが食べても大丈夫ですが、脂肪分が多く、消化に負担をかけやすい食材です。持病がある場合や体質的に乳製品が合わない場合は避け、ごく少量から始めて様子を見ることがポイント。膵炎や腸炎になりやすい犬種では特に注意し、カスタードクリームなどの甘い加工品も基本的には控えるようにしましょう。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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