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わんちゃんにしめじをあげても大丈夫?栄養素や愛犬にあげるときの注意点

2025.11.15

コラム

香りや食感が楽しめるしめじは、炒め物やスープなど家庭でもよく使われる食材のひとつ。家族が料理しているときや食卓に並んだとき、わんちゃんが興味を示すこともあるでしょう。しめじは基本的にわんちゃんが食べても問題のないきのこですが、消化を助けるための下ごしらえや、体質に応じた量の調整が必要です。この記事では、しめじに含まれる栄養素や、あげる際の適量、注意点をわかりやすく解説します。

わんちゃんはしめじを食べても大丈夫

しめじには、わんちゃんの体に害を及ぼすような有毒成分は含まれていません。加熱して食べやすく調理すれば、基本的にはわんちゃんが食べても大丈夫です。

ただし、生のしめじは硬くて消化が悪く、胃腸に負担をかける可能性があります。必ず火を通してからあげるようにしましょう。

しめじに含まれる栄養素

しめじは低カロリーで食物繊維が豊富なうえ、ビタミンB群、ナイアシン、カリウムなど、健康維持に役立つ栄養素が含まれています。

食物繊維は腸内環境を整え、便通の改善をサポート。ビタミンB群やナイアシンには、代謝を助けてエネルギーの利用効率を高める働きがあります。

また、カリウムは余分なナトリウムの排出を助けてくれるので、塩分の多い食事を摂ったときのバランス調整にもぴったりです。

わんちゃんにあげるしめじの量はどれくらい?

わんちゃんにしめじをあげるときは、おやつやトッピング程度にとどめるのがおすすめ。

おおよその目安として、小型犬で30g、中型犬で50g、大型犬で90g程度までが適量です。

一度にたくさんあげると食物繊維の摂りすぎで下痢や軟便になる可能性があるので、少量から始めて様子を見るようにしましょう。

わんちゃんにしめじをあげるときのポイント

わんちゃんにしめじをあげるときは、以下のポイントを押さえましょう。

  • ・食べやすくカットする
  • ・加熱する

 

食べやすくカットする

まずは石づきを取り除いて、小型犬やシニアのわんちゃんでも食べやすいように小さくカットしてからあげましょう。大きなままだと喉につかえる危険性や、消化に時間がかかってしまうリスクがあります。

加熱する

生のしめじは繊維が硬く消化に負担がかかるため、必ず加熱してからあげるようにしましょう。茹でたり蒸したりすることでしめじがやわらかくなり、香りも引き立って食欲が増すはずです。味付けは特にせず、家族分を調理する前に取り分けてあげるのがおすすめです。

わんちゃんにしめじをあげるときの注意点

しめじは基本的にわんちゃんにあげても問題ありません。ただし、ご飯に取り入れる際は以下のポイントに注意点しましょう。

  • 心臓や腎臓に問題があるわんちゃんには控えめに
  • ・アレルギーに注意

 

心臓や腎臓に問題があるわんちゃんには控えめに

しめじにはカリウムが含まれているため、心臓や腎臓に持病があるわんちゃんでは高カリウム血症のリスクが高まる可能性があります。持病がある場合は獣医師に相談するか、避けるようにしましょう。

アレルギーに注意

わんちゃんの中には、きのこ類に対してアレルギー反応を起こす子もいます。初めてあげる場合はごく少量から試してみて、食後の体調や便の状態を確認するようにしてください。

万が一嘔吐や下痢、皮膚のかゆみなどの症状が見られた場合は、すぐにあげるのをやめましょう。

まとめ

しめじは加熱して適量を守れば、わんちゃんが食べても問題のない食材です。低カロリーで栄養もあり、食物繊維によって腸内環境の改善にもつながります。ただし、持病やアレルギーの有無によっては控えたほうがよい場合もあるため、ご家族できちんと管理しながら、トッピングやおやつとして楽しませてあげましょう。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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