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わんちゃんはサーモンを食べても大丈夫!栄養素や愛犬にとってのメリットを解説

2025.11.10

コラム

愛犬に「お魚を食べさせてみたい」と思ったことがある方は多いはず。なかでもサーモンは、人間にとっても栄養価の高い食材として知られています。本記事では、サーモンの栄養素や期待できる健康効果、あげる量の目安や注意点まで詳しく解説します。

わんちゃんはサーモンを食べても大丈夫

サーモンは基本的に、わんちゃんが食べても問題ない食材です。サーモンは高たんぱくで消化吸収も良く、良質な脂質を含んでいるため健康維持に役立ちます

特にEPAやDHAといったオメガ3脂肪酸は、わんちゃんの体内で合成できない必須脂肪酸であり、食事から補う必要があります。ただし、生のままあげると寄生虫(アニサキスなど)や細菌に感染するリスクがあるため、必ず加熱調理してからあげることが重要です。

わんちゃんがサーモンを食べるメリット

サーモンにはビタミンやミネラル、脂肪酸などがバランス良く含まれており、愛犬の健康をサポートできる食材です。ここでは、わんちゃんがサーモンを食べるメリットを詳しく解説します。

免疫力の向上が期待できる

サーモンに含まれるビタミンB群やビタミンD、セレンには免疫機能を正常に保つ働きがあります。免疫力が上がると病気にかかりにくく、日々を元気に過ごせるようになるのがうれしいポイント。

特に成長期の子犬やシニア犬にとって、免疫力の維持は重要なため、日々の食事にうまくサーモンを取り入れましょう。

肝臓の健康をサポートしてくれる

サーモンに含まれるタウリンやビタミンB群は、肝臓の働きを助け、解毒作用をスムーズにする栄養素です。体内にたまった老廃物を効率よく処理することで、疲労回復にもつながります

わんちゃんの食欲が落ちている時や、肝臓のケアを意識したいときに積極的に取り入れたい食材といえるでしょう。

皮膚や粘膜の健康が維持できる

サーモンに含まれるオメガ3脂肪酸(EPAやDHA)は、皮膚の乾燥や炎症を防ぎ、毛並みをツヤツヤに保ってくれます

さらに、皮膚の健康だけでなく毛並みの美しさにも効果を発揮するのが魅力の1つ。サーモンを食事に取り入れることで、被毛にしっとりとしたツヤが出て、手触りも柔らかくなります。

骨の健康が維持できる

サーモンには、骨や歯の形成に欠かせない カルシウムやリンが含まれています。さらに、カルシウムの吸収をサポートする ビタミンD も豊富に含まれているのが特徴です。これらがバランスよく働くことで、骨を丈夫に保ち、関節の健康維持も期待できます

特に、成長期の子犬は骨格がしっかりと作られる大切な時期であり、シニア犬は骨密度の低下や関節トラブルが起こりやすいため、意識的に取り入れるのがおすすめです。

わんちゃんにあげるサーモンの量はどれくらい?

サーモンは健康に良いとはいえ、あげすぎは脂質の過剰摂取やカロリーオーバーにつながります。以下を目安に、愛犬の体調や体格に合わせてあげましょう。

  • 小型犬(5kg前後):1日10〜15g
  • 中型犬(10〜15kg):1日20〜30g
  • 大型犬(20〜30kg):1日40〜60g

サーモンだけではわんちゃんに必要な栄養素を全て補うことはできないので、あくまでサーモンはトッピングやおやつとして活用するのがおすすめです

わんちゃんにサーモンをあげる時の注意点

わんちゃんの健康に役立つサーモンですが、調理やあげ方にはいくつか注意点があります。ここでは、わんちゃんにサーモンをあげる時の注意点を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

細かく切ってあげる

サーモンをあげる時は、愛犬が食べやすいサイズに切ってあげましょう。サーモンを焼いてからほぐすのが簡単でおすすめです

また、サーモンには小骨が残っていることがあります。喉や消化管を傷つける恐れがあるため、必ず骨を取り除き、細かく切ってあげましょう。

必ず加熱してあげる

生のサーモンにはアニサキスなどの寄生虫や細菌が存在する可能性があり、わんちゃんが感染すると激しい嘔吐や下痢を引き起こす危険があります。そのため、必ず加熱してからあげることが重要です

加熱することで消化もしやすくなり、安心して食べさせられます。また、加熱の際は油や調味料を使わずシンプルに仕上げるのがポイントです。

アレルギーに注意する

サーモンをはじめとする魚にアレルギーを持つわんちゃんもいます。初めてあげる際は少量からスタートし、下痢や嘔吐、皮膚の赤みなどがないか確認しましょう

万が一愛犬の体調に変化が見られた場合は、食べた量やタイミングなどを控えたうえで獣医師に相談してください。

まとめ

サーモンは栄養価が高く、免疫力や皮膚、骨の健康など幅広い面でわんちゃんをサポートしてくれる食材です。ただし、生食は避け、必ず加熱してあげること、適量を守ることが大切です。あげ方を工夫すれば、愛犬のごはんがより栄養バランスのとれたものになるので、ぜひ取り入れてみてください。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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