お知らせ一覧コラムわんちゃんはわかめを食べても大丈夫!メリットや愛犬にあげる時の注意点を解説

わんちゃんはわかめを食べても大丈夫!メリットや愛犬にあげる時の注意点を解説

2025.11.10

コラム

わかめは、低カロリーで栄養豊富な食材として知られています。わかめを愛犬にあげても大丈夫なのか気になる方もいるでしょう。本記事では、わんちゃんにわかめをあげても良いのか、得られるメリットや適量、注意点まで詳しく解説します。

わんちゃんはわかめを食べても大丈夫

わんちゃんは基本的にわかめを食べても大丈夫です。食物繊維やカルシウム、ヨウ素など、健康をサポートする栄養素が豊富に含まれています

ただし、わかめは消化しづらい食材でもあるため、消化器官が未発達な子犬や、胃腸が弱っている時期のシニア犬には注意が必要です。

さらに、わかめは噛み切りにくく、のどに詰まりやすい食材です。乾燥わかめをそのままあげると、体内で膨張して胃腸に負担をかけてしまう危険性もあります。そのため、愛犬にあげる際は下処理をしたうえで細かくカットし、適量をあげることが大切です。

わんちゃんがわかめを食べるメリット

わかめに含まれる栄養素は、わんちゃんの体にさまざまな良い影響を与えます。特に骨や歯の健康維持、生活習慣病予防、代謝の向上などが期待できるので、ぜひチェックしてみてください。

骨や歯の健康のサポート

わかめにはカルシウムやマグネシウムが多く含まれています。これらは骨や歯を丈夫に保ち、関節や筋肉の働きをサポートする栄養素です

成長期の子犬やシニア犬にとって、カルシウム不足は骨折や関節トラブルのリスクを高めるため、食事にプラスすることで健康維持に役立ちます。

利尿作用や高血圧の改善

わかめに含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出しやすくし、むくみや高血圧の改善に効果が期待できます

わんちゃんが塩分を過剰に摂取することは基本的にあってはいけないことですが、シニア犬や心臓への負担が気になる犬にとって、適量のわかめはサポートになります。なお、過剰な摂取は禁物なので、あげる量には注意しましょう。

基礎代謝の向上

わかめは甲状腺ホルモンの生成に必要不可欠な栄養素のヨウ素を豊富に含んでいます。甲状腺ホルモンは代謝や成長に関わる重要なホルモンで、適切に働くことでエネルギー代謝が活発になり、健康的な体を保ちやすくなります

ただし、ヨウ素は過剰に摂ると甲状腺機能に悪影響を及ぼす可能性があるため、必ず適量を守ることが重要です。

わんちゃんにあげるわかめの量はどれくらい?

わかめは栄養価が高い一方で、あげすぎると消化不良や甲状腺への負担が気になることも。そのため少量をトッピング感覚であげるのが理想です。おおよその目安は以下の通りです。

  • 小型犬(〜5kg):1〜2g程度(指先でひとつまみ)
  • 中型犬(5〜15kg):2〜4g程度(小さじ1杯ほど)
  • 大型犬(15kg以上):5g程度まで(小さじ2杯程度)

また、わかめをあげる頻度は毎日ではなく、週に2〜3回程度が目安です。特に初めてあげるときは、ごく少量から始めて下痢や嘔吐がないか確認しましょう。

わんちゃんにわかめをあげる時の注意点

わかめは基本的にわんちゃんも食べられますが、あげる時はいくつかのポイントに周囲しましょう。ここではわんちゃんにわかめをあげる時の注意点を解説します。愛犬の安全のために、ぜひチェックしてみてください。

細かく切ってあげる

わかめは長いままだと噛み切りにくく、のどに詰まる危険があります。あげる時は必ず細かく刻み、ドッグフードやスープに混ぜてあげると良いでしょう

特に小型犬や子犬、シニア犬は、顎が小さいうえ、飲み込む力が弱いことがあるため注意が必要です。

乾燥わかめをそのままあげるのはNG

乾燥わかめは水分を含むと数倍に膨らむ性質があります。そのままあげると胃や腸の中で膨張し、消化器に大きな負担をかけてしまううえ、最悪の場合、腸閉塞などのトラブルにつながる恐れも

必ず水でしっかり戻し、柔らかくしてからあげるようにしましょう。また、塩蔵わかめは塩分が強すぎるため、塩抜きを徹底することが大切です。

食べ過ぎに注意する

わかめに含まれるヨウ素やカリウム、食物繊維を過剰に摂取すると、下痢や便秘、甲状腺への負担につながることがあります。特に腎臓が悪いわんちゃんはカリウムの排出能力が低下しているので、少なめの量に調整しましょう。

わんちゃんの健康のためにあげる食材だからこそ、愛犬の体調に合わせて少量ずつあげることを意識するのが大切です。

まとめ

わんちゃんはわかめを食べても大丈夫ですが、あげ方や量を間違えると消化不良や体調不良を招くことがあります。水で戻して細かく刻む、少量をトッピング感覚で、などのポイントを意識しながら、食生活にうまく取り入れてみましょう。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

《 わんちゃんに焼き芋は大丈夫?あげ方・適量・注意点をまとめて解説わんちゃんはサーモンを食べても大丈夫!栄養素や愛犬にとってのメリットを解説 》