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愛犬に白米をあげても大丈夫?あげ方のポイントやメリット、注意点まで解説!

2025.09.20

コラム

食卓に欠かせない主食である「白米」。食事を一緒に楽しみたいという気持ちから、「愛犬にもあげて大丈夫?」と悩むご家族の方もいるかもしれません。そこで本記事では、愛犬に白米をあげても良いのか、あげ方のコツやメリット、注意点までわかりやすく解説します。

わんちゃんは白米を食べて大丈夫

白米は、わんちゃんが食べても問題のない食材です。白米に含まれるでんぷん(糖質)やビタミン、食物繊維はわんちゃんの健康維持に役立ち、日々の活動エネルギー源にもなります。

一方で、白米は炭水化物が中心でカロリーが高めな食材です。たくさん食べるとカロリーオーバーになりやすいため、ダイエット中のわんちゃんや、運動量の少ないわんちゃんは食べすぎに注意が必要です。主食ではなくトッピングやおやつに取り入れるなど、補助的な食材として活用するのがよいでしょう。

白米の栄養素

白米には、わんちゃんの健康維持に役立つ栄養素がバランス良く含まれています。

  • ・でんぷん(糖質):すばやくエネルギーに変わり、活動の源になる
  • ・タンパク質:筋肉や皮膚の健康維持をサポート
  • ・ビタミンB1・B2:糖質や脂質の代謝を助け、疲労回復や皮膚の健康維持をサポート
  • ・ビタミンE:抗酸化作用があり、体内の細胞を守ってくれる
  • ・食物繊維:腸の働きを整え、便通をサポート

 

愛犬に白米をあげるメリット

白米を正しく摂取できれば、わんちゃんにとって次のようなメリットがあります。

  • ・効率良くエネルギーに変わる
  • ・便通をサポート
  • ・皮膚や粘膜の健康をサポート

 

効率良くエネルギーに変わる

白米の主成分であるでんぷんは消化吸収されやすく、体を動かしたり脳を働かせたりするエネルギー源として使われます。運動量の多いわんちゃんや、疲れがたまっているときのエネルギー補給にぴったりです。

便通をサポート

白米に含まれる食物繊維が腸内環境を整えてくれるため、スムーズな便通が期待できます。便秘気味のわんちゃんなら、少量をトッピングしてあげるのもよいでしょう。

皮膚や粘膜の健康をサポート

白米に含まれるビタミンB群の働きにより、皮膚や粘膜を健やかに保つ効果が期待できます。肌トラブルや口内の健康が気になる子にもおすすめです。

わんちゃんにあげる白米の適量

白米を食べすぎると摂取エネルギー過多や肥満の原因となるため、わんちゃんの体格に応じた適量を守ることが大切です。

あくまで目安になりますが、白米をあげるときは以下の量を参考にしてみてください。
(すべて炊いた後の加熱済みの白米の量)

  • ・超小型犬…13g程度まで
  • ・小型犬…30g程度まで
  • ・中型犬…76g程度まで
  • ・大型犬…170g程度まで

 

わんちゃんにあげたい白米のレシピ

白米をわんちゃんにあげるときは、消化に優しい形であげるのがおすすめです。

たとえば、おかゆのように柔らかく炊くことでお米の自然な甘みが引き立ち、わんちゃんもおいしく感じやすくなります。

また、炊いた白米をジューサーなどで細かくつぶし、ドッグフードにかける方法もおすすめ。より消化しやすくなり、食欲が落ちている子やシニアのわんちゃんでも無理なく食べられます。

わんちゃんに白米をあげる時に注意すべきことは?

わんちゃんに白米をあげる時は、以下のポイントに注意しましょう。

  • ・アレルギーに気をつける
  • ・火傷に気をつける
  • ・柔らかく炊く

 

アレルギーに気をつける

白米はアレルギーリスクの低い食材ですが、わんちゃんによっては症状が出てしまうこともあります。初めて白米をあげるときは、まずは少量から始めてみて、少しずつ様子を見るようにしましょう。

火傷に気をつける

炊き立てのごはんは熱く、わんちゃんが舌や口の中を火傷してしまうおそれがあります。必ず冷ましてからあげるようにしましょう。

柔らかく炊く

白米は、硬い状態だと消化に負担がかかります。わんちゃんにあげる時は、できるだけ柔らかくしたものをあげるのがおすすめ。おかゆのように、水分を多めに含んだ状態であげるとよいでしょう。

わんちゃんに白米の加工品をあげても大丈夫?

白米自体は食べても問題ありませんが、白米を使った加工品の中にはわんちゃんに適さないものもあります。

たとえば、お餅は非常に粘り気が強く、喉に詰まってしまうリスクがあります。他にも、調味料や添加物の含まれる食材は避けた方がよいでしょう。

米麹や米粉については、砂糖などの余分な添加物が含まれていないものを選べば食べても問題ありません。

わんちゃんは白米以外のお米も食べられる?

白米だけでなく、玄米や雑穀米も食べられます。しかし、玄米や雑穀米は白米よりも食物繊維が多く含まれており、消化に時間がかかるため注意が必要です。

特に胃腸が弱い子やシニアのわんちゃんの場合はあげすぎないようにしましょう。柔らかくなるまでしっかりと加熱して、細かくほぐしたり、ペースト状にしたりしてあげるのがおすすめです。

まとめ

白米は、正しい食べ方と適量を守れば、わんちゃんの健康を支えるエネルギー源として活躍してくれます。柔らかく炊いて冷ましたものを、少しずつ様子を見ながら取り入れるのがおすすめです。わんちゃんの体質や体調に合わせて、ぜひ白米を上手に取り入れてみてください。


Written by
監修医:小島 麻里 先生

犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。

 

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