犬に麦茶を飲ませても大丈夫?適量や注意点を詳しく解説!
2025.08.15
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「暑い日は愛犬にも麦茶を飲ませたくなるけれど、本当に与えても平気?」そんな疑問を持つ方も多いでしょう。本記事ではわんちゃんが麦茶を飲んでも大丈夫かどうかを詳しく解説します。適量や与えるときの注意点、万が一大量に飲んでしまったときの対処法も紹介するので、参考にしてみてください。
わんちゃんは麦茶を飲んでも大丈夫
基本的に、わんちゃんが麦茶を少量飲むのは問題ありません。これは、麦茶はノンカフェインで、犬の体に害を与える成分も含まれていないためです。麦茶以外にも、はと麦茶、たんぽぽ茶、黒豆茶、ルイボスティーなども、少量であれば問題ありません。
ただし、麦茶に含まれるミネラルは、わんちゃんにとっては負担となってしまうことも。そのため、あくまで水の代わりではなく、たまのお楽しみとしてあげるのが基本です。
わんちゃんが飲む麦茶の適量は?
麦茶はあくまで人間の飲み物です。わんちゃんにあげる場合は、体格にもよりますが、小型犬であれば1回に数口〜小さじ1〜2杯程度、中型犬や大型犬でも大さじ1〜2杯ほどにとどめると良いでしょう。
人間用のコップ1杯分などをそのまま与えてしまうと、過剰摂取になってしまうことも。また、麦茶を頻繁に与えると、それがクセになり、水を飲まなくなるわんちゃんもいます。そうならないよう、量には十分注意してあげましょう。
わんちゃんに麦茶をあげる時の注意点
麦茶をあげる際には、量だけでなく種類や与える環境にも気を配る必要があります。ここでは、麦茶をわんちゃんにあげる際に気をつけたいポイントを解説。わんちゃんと一緒に麦茶を飲みたい場合は、チェックしてみてください。
無糖・無添加の麦茶を使う
わんちゃんに麦茶をあげる時は、無糖・無添加の麦茶を選びましょう。市販の麦茶には、香料や甘味料、保存料などが添加されていることもあり、わんちゃんにとっては負担になることも。
わんちゃんの健康のためにも、できるだけシンプルな原材料のものを選ぶか、家庭で作った麦茶を薄めてあげるのが安心です。
冷たい飲み物は下痢や胃腸の不調につながるので注意
夏場など、冷蔵庫で冷やした麦茶をそのままあげると、胃腸がびっくりしてしまうことも。冷えすぎた飲み物が原因で、下痢や嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。
特に子犬やシニア犬は冷たいものに敏感なので、麦茶を与える際は常温に戻してから、少しずつ様子を見ながらあげてください。
麦茶だけで水分補給させない
麦茶は嗜好性が高いため、わんちゃんによっては水を飲まなくなるケースも見られます。しかし、わんちゃんの水分補給には清潔な水が基本。
麦茶をあげるのは、たとえば暑さで水を飲まない時、食欲が落ちている時など「例外的な場面」に限るのがベターです。麦茶はあくまで補助的な役割にとどめておきましょう。
犬が麦茶を飲んでしまった場合の対処法
目を離していた隙に麦茶をうっかり飲んでしまった…そんな時、焦ってしまう方も多いかもしれません。しかし、正しい知識があれば冷静に対応できます。ここでは、愛犬が意図せず麦茶を飲んでしまった時の判断基準と、対処法について解説します。
少量なら様子見で問題ない
わんちゃんが麦茶を飲んでしまったとしても、少量であれば基本的には問題ありません。麦茶そのものには中毒性のある成分が含まれていないためです。
ただし、飲んだ後に吐く、下痢をする、ぐったりするなどの症状が現れた場合は、すぐに獣医に相談しましょう。
大量に飲んでしまったら獣医師に相談
麦茶を大量に飲んでしまった場合は、体に過剰なミネラルが一時的に入ったり、冷えた麦茶によって胃腸に負担がかかってたりする可能性もあります。
様子がおかしい場合は無理に自己判断せず、早めに動物病院へ連絡しましょう。どれくらい飲んでしまったか、どのようなお茶かなども、獣医師に伝えるとスムーズです。
まとめ
わんちゃんは基本的に麦茶を飲んでも大丈夫ですが、「少量」「無添加」「常温」の3つの条件を守ることが大切です。麦茶はノンカフェインで比較的安心なお茶ではありますが、日常的に与えるものではありません。水分補給は基本的にお水で行い、麦茶はあくまで気分転換や特別なご褒美として、たまに楽しませてあげる程度にしましょう。
Written by
監修医:小島 麻里 先生
犬猫生活往診クリニック代表獣医師。2013年酪農学園大学を卒業後、地域密着型の1次病院から大学病院、歯科専門病院など11年間小動物臨床で経験を積み、ペット栄養管理士取得後、往診専門動物病院を開院。保護猫おもち・わらびと暮らす。